リクエスト小説

□相談
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男主side...






























白石「私、卒業しようと思うんだけど...」

























白石からそう言われた時は、あ、遂に来たかと思った。

誰にも相談する事もなく1人でずっと考えて決めた結果なんだと思う。

でも俺にだけ話してくれた。

俺の事信頼して話してくれたんだなって。


























『そうか』


白石「あれ、驚かないの?」


『まぁな、俺からしたら遂に来たかその時がって感じ』


白石「なるほどね」


『でもまた急にどうして?』


白石「乃木坂に入って約9年、私ももう27歳。いつまでも乃木坂に居る訳にはいかないし、私はもうやり残した事はないと思って」


『そっか』


白石「4期生が前に出てくるようになって、新4期生もやってきた。
3期生は凄く力がついてきたと思うし、後を託すのも良いかなって思い始めて」


白石「これからは真夏を中心に、2期生が引っ張ってくれると信じてる。
もう私がいなくても大丈夫だよね」


『確かに乃木坂はこれから新しい時代に突入する。けどな、白石がいなくても大丈夫ってのは間違いだから』


白石「え?」


『乃木坂がここまで来れたのはOGもそうだけど、間違いなく白石が皆を引っ張ってくれてたと思う』


白石「...」


『飛鳥がここまで人気になってセンターとして活躍出来たのも、白石が隣で支えてたから』


『これからは飛鳥と真夏が中心となってくると思う。
それを1期が皆で支えるのは勿論、白石が卒業しても皆の事見守っててくれるとそれだけで力になるから』


白石「貴幸...」


『だから、卒業しても乃木坂の為に力を貸してくれ』


白石「...良いの?ここまで縋ってきたのに、私の我が儘でここまでやってきたのに、乃木坂の為に力になっても良いの...?」


『勿論。これからも皆の事支えてくれ』


白石「うん!ありがとう!貴幸に相談して本当良かった!」



















男主side out...





















白石side...

























私は乃木坂を卒業する。

そう決めたのは去年、色々悩んだりもした。

乃木坂に入って9年、年齢も27歳になりいつまで経ってもここで甘えていてはいけない、そう思った。

3期生、4期生共に力を付けてきたと思うし、これからの時代を彼女達に託すのもアリかなって。

真夏がキャプテンになり、乃木坂も新しい時代に突入する。

3期生、4期生に託すのもアリだけど、やっぱり私はそれ以上に期待してるのが2期生。

不遇の2期なんて言われた時代もあり、2期の皆は凄く苦労したと思う。

それは私達も感じる事。

それでも、必死にしがみついてここまで一緒に頑張ってお互いが支え合った。

ほぼ同期って言われるのも分かる。


























私はもうやり残した事はないし、これからは女優として頑張りたいと思う。

なぁちゃんが卒業して、私まですぐ卒業しちゃったら乃木坂を支える事が出来なくなる。

そう思って私はここまで引っ張ってきた。






















でも1人で悩みに悩んで秋元先生にも相談した。





























白石「先生、私、卒業しようと思ってます」


秋元先生「そうか、1人で考えてたのか?」


白石「はい...西野が卒業して、私まで卒業する訳にはいかないと思って、自分の我が儘でここまでやってきました」


秋元先生「そうか、もうやり残した事はないのか?」


白石「はい!全くありません!
これからは皆に託したいと思います!」


秋元先生「そうか、分かった。だが、1人ちゃんと相談して伝えないといけない奴がいるんじゃないのか」


白石「え...?」


秋元先生「お前も分かってるんじゃないのかw」


白石「...」


秋元先生「これだけは言っておこう。
これからは解禁だ、お前の自由にすれば良いさ、誰も文句は言わない」


白石「先生...」






















秋元先生には全て分かってたみたい...




















でも...怖い...

これを言ってしまって関係が変わってしまったら...
































悩みに悩んだ結果...































白石「ねぇ貴幸...ちょっと良い?」


































相談する事にした。

例えこの結果で関係が変わろうとも、やっぱり貴幸にだけは言いたいと決めた。
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