短編@

□素直に...
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そこからの私は、ありがたい事に忙しくさせてもらってる。

私が皆を引っ張っていく。

その為ならどんな仕事だってする。

そう思っていた。







































けど、私ば途中で倒れてしまった...

過労で心身共にやられてしまった...

秋元先生との相談の結果、3ヶ月の活動休止を命じられた...

悔しかった、私が皆を引っ張るなんて言って、結局私が、皆の足を引っ張ってしまったって思うと、涙が涙が止まらなかった...








































秋元先生から、家族には連絡しておいたと言われた。

ふと、兄の言葉を思い出した。






































『無理だけはするな、応援してるから』































兄の言った通りにしとけば良かったって、今更ながら後悔してる...

兄に反抗して、兄の側から離れたいと思って受けた乃木坂。

心の中で嬉しいと思ってしまった応援してるって言葉。

兄がいなくても1人でやれるって思った私。

でもやっぱり、私はまだまだだった...

皆がいるから私がいる。

皆がいるから、私は支え合う。

弱さを見せたって良い。

それが、メンバーなんだから...

倒れた後に気付くなんて...










































そこから3ヶ月、表舞台に復帰した。

私は考え方を改めて、皆に頼る事にした。

それでも、今までからの癖で、皆を纏めようとしちゃったりしてるけどw

それも私だけじゃない、まゆたんや聖来だって、纏めてくれたりする。

本当、心強い存在。
































後から聞いた話ではあるんだけど、兄がメンバー全員や、秋元先生に会い、私の為に色々してくれたとの事。

『遥香の事、信じてあげてほしい』や『遥香はしっかりしすぎてるから皆に頼ろうとする事を躊躇っちゃうんだ』とか、兄が裏で手助けをしてくれてた。


























今こうしてまたファンの皆さんや、メンバーの皆の前に居られるのも、全部兄のお陰なんだって思う。

不純な動機で乃木坂入ったけれど、そんな私を、兄はずっと見守ってくれてた...













































そんな私は思い切って兄に電話をしてみる。

















































Prrrrr...



































『もしもし?』


遥香「あ、兄貴...?私」


『おぉ、遥香か!どうしたの?
電話なんて初めてじゃないか?』


遥香「うん...私ね...その...お礼を言いたくて...」


『お礼?』


遥香「その...私の為に...先生や、メンバーの皆に色々手助けしてくれてた事...」


『あぁ、あったな。そんなもん気にすんな。
むしろ当たり前だろ?俺の大事な妹だ。
遥香には乃木坂46の一員として頑張ってほしいからさ』


遥香「...ありがとう...お兄ちゃん...///」


『ふふっw遥香が照れながらそんな事言うなんて、明日は大雨かな?w』


遥香「...うるさい///バカ兄貴///」

























これからはもっと、自分に素直になろう。

お兄ちゃんに、私の可愛い姿、見せ付けないとね!


































...END...


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