短編@
□素直に...
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賀喜side...
2021年、5月9日。
昨日、ありがたい事に4期生だけでのライブをやらせてもらいました!
凄く楽しかった!大好きな仲間がいて、ここまで支えてくれてるファンがいて、この土台を作ってくれた先輩方がいて、私達は恵まれてるなって。
そんな楽しかったライブもあっという間に終わり、次の日が経った。
賀喜「ふぅ、こんなもんかな」
ライブの次の日は大体休み。
なので、家の片付けをしていた。
賀喜「あれ、これって...」
私が見つけたのは、幼い頃の写真だった。
賀喜「...懐かしい...」
私が見つけ写真は、私と、兄がニッコリピースをしながら写ってた写真。
まだこの頃の私は、兄にベッタリだった。
それが、いつの日か、兄に対して素っ気なくなってしまった。
自分でも分かってる...
兄が私の為に色々してくれて、親代わりとして私を育ててくれた。
でも、多分それが原因なんだと思う。
それこそ、小さい頃から私達は両親がいなかった...
私が生まれた時に、母親が亡くなって...
父親は、私が生まれる前からいなかった...
それが災いになって、小学生の時に、親がいない事をバカにされて、いじめられた...
ずっと兄は私の事を守ってくれた。
けど、中学生になって、改めて親がいない事を覚えて、それを兄に問う事が多くなった。
そこから私は、兄に対する態度が変わった。
それでも兄は私の態度は変えなかった。
それが何故か、ムカついた。
だから私は、兄と離れて生活したかった。
確かに私の為に色々してくれた事には感謝してる。
けど、もう私は16歳。
私は、乃木坂46が好きだった。
たまたま4期生オーディションの募集を見かけたので、思い切って兄に相談してみたら、まさかのOKをもらった。
何でOKしたのか気になったので、聞いてみたら『自分がやりたいって思うなら思い切ってやれば良い、応援してるから』
私はずっと兄に守られてたんだなって、応援してくれるんだなって言う嬉しさで、頑張ろうって思えた。