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□刀装君4
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夕食当番の二人と別れて厨を後にした安定と名前。

次は何処へ行くかと本丸の廊下を歩いていると・・・

「あっ!名前!大和守さんと居た!」

粟田口達短刀に囲まれた。

「あの・・・何をしているんです?」

僕達もお役にたてたら・・・と問う五虎退に、

「名前の人見知りを治す為に、主に頼まれて、色んな刀剣達に会わせているんだ。」

安定が答えると、

「なら、一兄と鯰尾兄に会わせては如何でしょうか?」

前田にそう提案された。

「二人なら、今日は非番で部屋に居る筈だぜ?」

厚に言われて、

「じゃあ、お邪魔しようかな。」

こうして、二人は粟田口達に誘われて、粟田口達の部屋に行く事になった。

【一期一振・鯰尾藤四郎・他の藤四郎達】

「お邪魔します。」

「大和守の旦那、名前と仲良くなったんだな。」

最初に出迎えてくれたのは、白衣姿の薬研だった。

「うん、一期さんと鯰尾は居る?」

「名前の人見知りを治す為に来たんだよ!」

安定の問いと、乱の補足に納得した薬研は、

「一兄、鯰尾兄、客だ。」

安定と名前を部屋の中に通した。

「へっ?」

「私達に?」

名前を呼ばれてキョトンとする二人。

短刀達は一期を囲むと、一斉に名前をアピールし始めた。

「何だ何だ?」

一人、状況について行けず、首をかしげる鯰尾。

安定は取り囲まれた一期は後にして、先に鯰尾に名前を会わせる事にした。

「名前、こっちは鯰尾藤四郎。一緒に遊んでいる粟田口達短刀のお兄さんだよ。」

「へっ、あっ、鯰尾藤四郎。脇差だけど、元は薙刀だったんだ。んで、こいつが・・・」

「・・・骨喰藤四郎。脇差だが、同じく元は薙刀だ。」

安定の紹介に、自身の序でに隣に居た骨喰も紹介した。

名前は二人をキョトンとしながら見つめて居たが、短刀達のお兄さんという事もあってか、フヨフヨと鯰尾と骨喰の前まで行くと、ペコリと頭を下げ挨拶を返した。

そんな名前を見て、

「へへっ、兄弟達が言っていた通り、
名前可愛いな!」

名前の頭を撫でる鯰尾。
骨喰も珍しく口角を上げて、微笑んでいた。

(名前凄い・・・骨喰が笑った所、初めて見た・・・)

そんな骨喰を安定はポカンとして見ていたのだった。
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