SB69

□7話
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前回のシュウ☆ゾーくんの発言は、今度こそ本気だったらしく、翌日から兄達と一緒にレッスンに通い、ライブにも参加する様になった。

そんなある日の事、いつもなら、そろそろライブ会場に来る筈のシュウ☆ゾーくんがまだ来ない。

「なあ、リク。今日はシュウ☆ゾーくん、いつもより入り遅いよなー。」

「そうだね、兄さん。」

そんなシュウ☆ゾーくんを心配する兄達。

「そういえばさ、シュウ☆ゾーくんピアノも弾けるんだよな!ナマエに教えたり、一緒にアレンジしたりしてさ!超スゴくね⁉歌もギターも完璧だし、いっつもキラキラしてるしさー!」

キラキラが凄いかは判らないが、シュウ☆ゾーくんをべた褒めするカイ兄に、

「……兄さん、何が言いたいの?」

呆れた顔のリク兄が訊ねた。

「リクは、シュウ☆ゾーくんの事が気にならないのかよ?普段何してるのかとかさ。ライブの後もすぐ帰っちゃうし。」

「そりゃあ、気になるけど……でも、シュウ☆ゾーくんだって僕達と一緒じゃないのかな。ご飯食べたり、練習したり、お風呂入ったりとかさ。」

シュウ☆ゾー君の心配から、何故か私生活の話に変わってしまう。

「いや、そうじゃなくて……もっとこう、ほら!」

「あ〜、つまりシュウ☆ゾーくんの私生活について知りたいってこと?」

「そう、それだよ!【トップスター夢銀河アイドル】の日常だぜ、超気になるだろっ⁉」

流石双子というべきか、カイ兄の言いたい事が判ったらしいリク兄。

(確かに。シュウ☆ゾーくんのプライベート気になる……)

二人の話を楽譜をチェックしながら聞いていたナマエも、いつしか手を止めて聞き入っていた。

「そんなに聞きたいなら、本人に聞けばいいじゃないか?」

その時、

「グッモーニンッ!カイ!リク!ナマエ!遅くなってごめんよッ☆」

シュウ☆ゾーくんが到着した。

「あっ、シュウ☆ゾーくん。お早うございます。」

『おはよーじゃいましゅ。』

「はよーっす!シュウ☆ゾーくん、今日は何かあったんですか?」

皆で挨拶を返すと、カイ兄が遅れた理由を訊ねた。

「ちょっと、掛かり付け医のとこに寄っていたのさっ☆」

そう答えたシュウ☆ゾーくんを、

「だ、大丈夫なんですかー、シュウ☆ゾーくん⁉」

『どっか、いたいたい?』

心配するが本人は、

「フフッ、心配ご無用だよっ!体調管理も仕事の内だからねっ☆それより、そろそろライブ本番だねっ!ツインズ達、ナマエ、準備はどうだい?」

と、いつもの調子である。

「いつでも行けます!」

『だいじょーぶ!』

「オレもオッケーです!」

「OK☆さあっ、今日も気合い入れてイっちゃうよっ!レッツ!オン・ステージっ☆」
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