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□第二試合
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荘園に来て3日目の朝
広い館ではあるが、食堂までの道のりは覚えた
少し早い時間のため、人はまだ少ない
「おはようございます、お隣いいですか?」
「おはよ どうぞ」
眠い目をこすりながら、ノートンさんの隣に座る
低血圧なのか、テンションが低そうだ
「昨日はありがとうございました。これからもお願いします」
「ん、わかった」
本当は彼の外在特質について聞きたかったが、話しかけんなオーラが凄まじいからやめた
お互い無言で朝食を食べる
少し経つと、だんだんと人が増えてきた
マーサ達の姿が見えたため、食べ終わった食器を持ち席を立とうとするとノートンさんに着物の袖を掴まれた
「?」
何も言わないが、ここに居ろという事なんだろうか?
大人しく座るとその手は離された
マーサ達も何かを察したのか、無理に私を呼ぶ事はせず「ごゆっくり」と言わんばかりのジェスチャーをしていた
(多分変な誤解を生んでる気はするけど…)
「ちょちょちょ、あの二人何かあったの?」
食堂に入るとすぐにフィオナに詰め寄られる
一体なんなんだ、と指さしている方向を見るとアオイとノートンが並んで座っていた
あそこだけ何か別世界であるかのような雰囲気だ
「俺が知る訳ねーだろ。何かあったんじゃねえの?」
「あら、思ったより淡白なのね。昨日はアオイを押し倒したって聞いたけれど」
ウィラが意地の悪い笑みを浮かべる
「だから誤解だっての。つーか俺に水持っていけつったのお前だろ」
「貴方がアオイに会いたそうにしていたからよ。余計なお世話だったかしら?」
そう言われ思わず言葉に詰まる
視界の隅に写る2人の姿が気にならない訳ではないが
それは寡黙なノートンが、朝誰かと一緒にいるという事に対しての驚きだ
「別に関係ねぇよ」
それは自分に言い聞かせ、いつも通りウィリアムの隣に座った
相変わらず朝から高タンパクな食事してやがる
「朝の試合が発表されたの!皆確認してなの!」
ここに来て何度目の朝かもう忘れた
また、今日という1日が始まる
朝食を終えマッチングを確認すると、サバイバーの中にアイツの名前が書かれていた