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□傭兵と祈祷師
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試合が終わり、特に怪我もしなかったため日課の筋トレをしていた


「アオイちゃんと試合だったんだろ?どうだったんだ?」


何故か隣にいるウィリアム
そのでかい図体を、さらにでかくしようとしているらしい


「あー…まぁいんじゃねーの」
「なんだそのフワッとした答え」


バーベルをを上げながら先程の試合を思い出す
祈祷師と聞いた時はあまりチェイス向きではないかと思ったが、あの弓矢で上手くスタンさせられればかなりの時間が稼げるだろう


(チェイス要因として、期待大か?)


ただし1つ気になる事がある
アイツは、ハンターの接近に全く気づいていなかった

俺は心音がある程度の範囲から聞こえるし、他の奴らもそうらしいが

それに、なんか生意気



「ある意味厄介かもしれねぇな…」
「え?何か言ったか?」
「なんでもねぇよ」


トレーニングも終わり、軽くシャワーを浴びる
昼飯の時間にちょうど良さそうだ

どうせアイツもいるだろうし、外在特質について聞いておくか









そう思っていたが、食堂に姿が見当たらない
近くにいたマーサに声をかける


「アオイなら、気分が優れないからって部屋で休んでるぞ?」
「そうか…」
「なんだ、気になるのか?」


疑いの目で俺を見る
どうやら初日に悪態をついてしまったため警戒されているようだ
別になんでもねぇ、と伝え席に座る

あの時、ハンターが攻撃する前に助けるべきだったか?
いやでも、いずれは経験する痛みと恐怖だ 逃げる道はない


「どーかしたの?ナワーブ先輩」


いつの間にか隣にマイクがいた
昼飯に入っているピーマンを、せっせと俺の皿に移している


「なんでもねぇよ。あと、好き嫌いすんな自分で食え」
「えーだって苦いし」


文句を言っているが無視
食べ終わる頃に昼からの試合のメンバーが決定した
いくつかあるが、いずれも俺は該当していない


(アイツの様子、見に行ってみるか…)
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