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□傭兵と祈祷師
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本を読みながらうとうとしてしまった
眠い目を擦り、喉が渇いたため小型の冷蔵庫を開けるが空っぽ



(この時間だとー…みんな寝てるかな)



お水は今から補給しに行くとして、どうしても喉が渇いている
なにか無いものかと冷蔵庫を見ているとテーブルの上にある小瓶のことを思い出した
月明かりに照らされて神秘的な雰囲気を醸し出している



「……エミリーさんに飲めって言われてたし」



この突発的な渇きを潤したい一心で小瓶の液体を飲み干した
なにか甘い味がしたが水のようで、喉の渇きも落ち着いた
さて水の補給をしに行こうとドアを開けるとヒラリと何かが落ちる



「……?」



それは小さな紙で文字が書かれていた
その内容を3度ほど見返し、自分の身体が熱くなるのを感じた



(今から行って…起きてるんだろうか)














「……っ、はぁ」



身体がおかしい
試合で特に怪我した訳でもないし、風邪を引いてる訳でもない
のに、何故か熱が冷めない
それどころかどんどん熱を帯びていく



(くっそ、アレのせいか……)



昼間ホセさんが持ってきた小瓶を睨む
その中身はとうに空っぽだ
よく眠れるという言葉を鵜呑みにして寝る前に飲んだのが間違いだった



「ぜってぇーヤバイ薬だろ、コレ」



身体が熱いせいで思考がまともに出来ない
いや、それは多分血流が脳にまで届いてないからだろう
薬を飲んだ数分後から主張し始めた下半身
今ではズボンの中に収まっているのが痛いくらいに元気でいらっしゃる



「ッ〜〜!ああもう!」



特に慰めあえる奴もいねぇし、仕方ないからとズボンに手をかける
少し触れると近年稀に見るほど固くなっていた



「っん、」



優しく右手で包み込み、上下に動かす
自分でしているだけなのに腰が浮いてしまいそうな快感
左手で口を押え漏れる声を抑える



「……ッあぁ!」



1分ほどで達してしまった
それほどまでに俺の感度は研ぎ澄まされていた
右手に広がる己の吐き出した欲を月が照らす
呼吸を整え洗面台に向かい処理をするが、まだまだ身体は熱を帯びている



「使って無さすぎて、気でもおかしくなったか?」



さてどうしたものかと考えているとドアから控えめなノック音が聞こえた
時計を見ると、とても誰かが訪ねてくるような時間ではない



「……」



服を整え警戒しながらドアを開ける
そこには赤い顔をしたアオイが立っていた
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