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□協力狩り
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手を振りおろすリッパー
どくどくと脈打つ心臓と滴り落ちる血

痛む体を引きずり、少しでも椅子から距離を取ろうとする



「貴女に詳しく聞きたいことがあるので、絶対逃がしません」
「やだなぁ……」



そのままお姫様抱っこをされ、抵抗虚しく椅子の近くまで来た
このまま拘束されんのか…と空を見つめていると、急に体が引っ張られる



「カ、カヴィンさん!?」
「急に抱いてしまってすまない…少し我慢してくれ」



肩にかつがれ、そのままリッパーの死角まで連れて行ってくれた
ゆっくり下ろされ治療してくれる

カウボーイだから、投げ縄ということか



「ありがとうございました。ほんっとうに助かりました」
「何故あそこまで狙われていたかは分からないが…とりあえず解読しよう。レディといると効率がよくなるんだ」
「あはは、カヴィンさんらしいや」



近くの暗号機を一気に解読し暗号機は残り3台
既にフィオナとエマちゃんは脱落してしまったが、今拘束されているのはヘレナだけ
幸い距離は近い

ただし、リッパーではない方のハンターが救助狩りすべくキャンプしてそうだ



「左右から回り込もうか」
「はい、私が時間稼ぐのでカヴィンさん救助お願いします」
「わかった、頼んだよ」


顔を見合わせ頷き、大きく左から回っていく
受難を付けてくれているおかげで、他の人たちが解読しているのがよく分かる



(救助と同時に通電すれば、理想なんだけど……)













カヴィンがヘレナを無事救助したが
代わりにカヴィンがダウンした
俺のいる位置からかなり離れているし、肘当ては残り2回のため出来れば温存したい

解読を進めながら、先程のことを思い出す
いきなり土下座には笑ったが、キスされた事に対して怒っているなんて全くない


(ただ純粋に、どういう顔して会えばいいのか分からねー…って俺は童貞か)



かなり酔ってはいたが、アイツの唇の柔らかさはしっかりと覚えている
ヤラシイ気持ちは一切ないと言われ、少しだけショックだった



(つーかノートンの野郎…まじでアオイの事気に入ってんな)



先程リッパーにダウンさせられた時も、かなり離れているが助けに行こうとしていた
普段なら近くにいるやつに託すのに、だ



(アイツほど堂々と誘えれば、苦労しねーのにな)


……ん?苦労?なんの?
俺の中で浮かんだ疑問に動揺し、調整をミスった
途端、瞬間移動でハンターが飛んでくる



「おやナワーブくん、会えて嬉しいです」
「ヘッ 俺は嬉しかねーよ」



ごちゃごちゃ考えるのは後
今はコイツの相手するしかなさそうだ
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