main

□協力狩り
2ページ/4ページ



1番近い暗号機はその小屋の中だ



(ハンターは2人とも遠そう。とりあえず解読するか…)



ヘレナのおかげで、ハンターの位置が見える
1人は対戦したことのあるリッパーと分かったがもう1人が分からない
あの長身は、白黒無常だろうか?

小屋に入り暗号機に触れる
各々チャットを飛ばしているようで、定期的に手を止め位置と心音を確認



「…あ」
「……よぉ」



小屋に駆け込んで来たのはナワーブさん
チェイス中ではないらしく、そのまま暗号機を一緒に解読する

しばらく無言の時間が続き、7割ほど解読したところでフィオナが負傷状態になった



「こっから遠いですね…解読終わったら行きます?」
「そだな」



必要最低限の返事のみ返ってくる
ちら、とそちらを見ても目を合わせてくれない
無言で解読完了し、2人で小屋を出る



「あの、ナワーブさん」
「…………なに」
「えと、申し訳ございませんでした」



彼が素っ気ないのには心当たりがありまくるため、とりあえず土下座



「あの、可愛いと思ってしまって、ヤラシイ気持ちとかはなくって…でもちゅーしちゃってごめんなさい」



そう言うと、数秒間の沈黙



「へぇ、ちゅーしたんですか。2人」



その沈黙を破ったのは、聞こえてはいけない声
恐る恐る振り返ると、ノーワンじゃないのに目に殺気が宿っているリッパーがいた

たまらずに矢を放ち、気絶している隙に走り出す
ナワーブさんは反対方向に逃げたようだ



(走ってると心音聞こえないけど…殺気が迫ってきてるから絶対追われてる!)



今日はやる気満々だな、と額の汗を拭うと同時に霧の刃が背中を裂く
その痛みに涙がでてきた



「今の話を聞いたからには、貴女だけは吊るします。ナワーブくんを襲ったんですね?」
「襲って……ないと思いますけど!!」



途中で何人かに出会って、追撃の邪魔をしてくれているが
リッパーが狙いを変える気配がない
おかげさまでもう一撃喰らってしまった



「なんなんだよぉー!私が何したってんだ!」
「ナワーブくんをレイプしました」
「え?!そうなの?!積極的なレディもら嫌いじゃないよ」
「解読に集中して!ホセさん!」



レイプしてないからぁ!!!と叫びながら走っているため、皆手を止めてこちらを見ている

息も切れてきたのと、つい油断してしまい開けた場所に来てしまった



(ダメだ、やられる……!!!)
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ