Short

□zaffiro
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「ブローノ。」

さっきから顔が近い。今日は久しぶりに私の家に来てくれたのはいいけどものすごく

「顔が近いブローノ。どうしたの?」
「どうしたもこうしたも、オレのアンジェロを見ているんじゃあないか。」

真顔で返されて頬に熱が集まるのがわかった。負けじと見つめ返せば彼のブルーの瞳がキラキラしていて吸い込まれそう。

「あなたの瞳は宝石みたいね。すごく綺麗。」
「なら君はオレのテゾーロだな。愛してるエルマ。」

そのまま顔が近づいてきて唇が重なる。
浅く深く、緩急をつけて貪られて離れる頃にはすっかり息が上がってしまった。
見上げれば欲を孕んだブルーの双眸に視線が絡め取られて目が離せない。

「愛してる、ブローノ。」
「エルマ。」

再び重なる唇。
私はこの両腕の中のテゾーロをぎゅっと抱きしめた。


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