7冊目
□230歩目。
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ユウキが捕らえられている間、ムゲーテ団の幹部たちは研究所のような場所で話をしていた。
「ターゲット、金の生る木を捕獲しました。」
「作戦は上手く行ったようだな。」
「で?金の生る木にどうしてもらうわけ?」
「簡単なことだ。あの小娘には我らムゲーテ団の目的のために子供を産んでもらう。」
「子供ぉ?何でそんな面倒なことを…」
幹部の一人の男が面倒くさそうに質問すればリーダー格の男が答える。
「あの小娘の技術は素晴らしい。その技術があるからこそあの小娘には傷一つつけることが出来ない。そしてその切り札がある限りあの小娘は我らの思う通りに動かないだろう。…しかし代わりになる優秀な血を引いた者を幼い頃から育てればどうなる?」
「…なるほどな。」
「つか、誰を宛がうわけ?」
「何匹か候補は決まっている。まずは小娘に候補者を見せろ。」
「…了解。」
「はっ。」
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