7冊目
□232歩目。
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「…世話役の男はまだか?」
ユウキを迎えに行ったはずの世話役の男が30分以上も帰ってこないことを不審に思ったキエロがそう呟いた。
他のメンバーが無線機を利用し男に呼びかけるも反応はなし。その様子を見たキエロは急いでユウキを閉じ込めてあった部屋へ向かうと世話役の男は下着姿でシャツを利用し作れらた猿轡によって声を出せない状態にされ、縛り上げられていた。
オマケに部屋中は水浸しになっておりキエロは急いでシャワールームへと向かった。
キエロがシャワールームを開けようとするもロックが掛かっており、開けられない。更に隙間から湯がじわじわと漏れ出しているのを見たキエロはモンスターボールからタチフサグマを出し破壊するよう指示を出した。
「タチフサグマ!!このドアを破壊しろ!!」
『グアァア!!』
タチフサグマがドアを破壊すればシャワールームから一気にお湯が流れ出し、キエロたちを襲った。
「うぶっ!?…ごほっ、なっ、何だこれは…!」
シャワールームの天井を見れば無残に破壊された通気口の天蓋。それを見てキエロは怒り狂い無線機を使用し命令を出した。
「ムゲーテ団全職員に告ぐ!!ターゲットが通気口から逃げた!!草の根を分けてでも探せえぇ!!」
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