7冊目
□224歩目。
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ユウキっ…
ユウキっ…!!
途中で他の患者さんにぶつ受からないように気をつけてはいるけど僕は必死に病院を走った。さっきの嫌な予感は現実になってしまったということに僕は何故あの時ユウキの手を離してしまったのか、後悔の念しかない。
『トゥ!!』
ネイティが翼で指したのは薄暗い小さな会議室のような場所だった。僕は中へ入るとネイティは会議室の中で右端にある扉をつついた。僕はネイティに導かれるままドアを開けようとすると僕の腕に柔らかい何かが当たる。
「はぁっ、はぁっ、シゲルさん、ダメですよ!そんな体で走ったりしたら…ほら、病室へ戻りましょう?」
僕の腕に当たっていたのはユキノシタさんの胸だった。ユウキとは違って彼女の胸は大層立派なサイズであり、健全な男であればその柔らかさに心が揺らぐのかもしれない。ユキノシタさんは僕の耳元に艶っぽい声で囁く。
「…それとも…私と一緒に楽しい事でもしませんか?私、あの地味な彼女さんより経験もテクニックも豊富だから楽しませてあげられると思うわ…『トゥ!!』Σいたた!!何すんのよこのネイティ!!」
ネイティがユキノシタさんの頭を嘴でつついた。僕はその隙に腕を払いのけ、目の前にあるドアを開けるとそこには傷ついたエーフィとサーナイトが居た。
「エーフィ!!サーナイト!!」
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