オレンジ色の旅日記
□7歩目。
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「…そんな感じかなぁ、この子がエーフィになったのは。」
「なるほどね…イーブイとの絆だね。…どっちも可愛いと思うけど自分のことを私って呼んでるユウキも可愛いと思ったよ。」
「ばっ、馬鹿!からかうなってば!」
「ははは、結構本気なんだけどなぁ。」
「そ、そんな感じ!そろそろ眠いし寝る!おやすみ!シゲル!」
照れくさくなって無理矢理話を終わらせた僕を笑いながらシゲルはブラッキーをモンスターボールに入れた。
「おやすみ、ユウキ。良い夢を。」
「キミもね…!あ…ねえ。」
「ん?」
「また明日も、お話して欲しいな…」
「…喜んで、お姫様。」
「は!?ちょっ、何言ってんの!?///」
「ははは、グッナイ。」
シゲルは気障なことを言ってドアを閉めてしまった。僕はエーフィをそっとベッドにポケモン用のベッドへ移動させてからドサリと自身をベッドにダイブさせる。
「〜ッ、調子狂う、もう…!///」
シゲルの気障な言葉に戸惑いつつも、嫌な気がしていないユウキ。これが初恋かもしれないことに彼女が気づくのはいつになることやら。
うるさい自分の速まる鼓動を気のせいだと言い聞かせて眠りにつくのであった…
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