がらくた置き場
□ヒロイン達の導入話
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各々のヒロイン達の話
出会う前だよ
藤真ヒロインのバヤイ
お姉さんたちの会話
オリジナルの女の子が出てくるよ
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「…つまんない。」
退屈は嫌いだと○○○は、入学式の手伝いに出た席で呟いた。
体育館の2階にある脇通路で、長々と述べられる祝辞にぼうっと突っ立って天井を見ていた○○○を、隣に立つ高崎美保が肘でつついた。
「○○○ってば、先生に後でどやされるよ。」
「だってこれ、私達の時も話してたもん。それに美保だって飽きてるでしょ。」
「まあね。あー早く終わんないかな。」
こそこそと話す二人は、初々しい新入生達を見ながら勝手に批評を始めた。
「あ、あそこの子男前じゃない?ああいう顔好きだわ〜。」
「どれ?…確かに美保が好きそうな感じね。」
「うっわー可愛い。頭撫でてあげたいわ。」
お姉さんああいう子大好きと言う美保を、○○○は笑って横目で見た。
「ねえ、○○○はどんな子がいいの?」
美保の言葉に、○○○はザッと新入生を見回すとあの子と顎をしゃくった。
「?うわ、綺麗な顔。王子じゃん。」
「そう?気が強そうな感じじゃない?」
ああいうの可愛がるの楽しいのよね、と言い切る○○○に美保は厚く色っぽい唇を引き上げると新入生席に視線を戻した。
「退屈はどうにかなりそうね。」
意味深な言葉を吐き出し、二人は入学式を見下ろしたのだった。
二人が会ったのは必然
おしまい
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