夢日記

□幸せな朝
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「ご………ごろちゃん…」

「なんやぁ…?」

「ち、ちゅーしたい…」



そう伝えると、驚いた顔とともに表情をゆるめると真島はあっさり両手首を解放した。名無しはゆっくりと真島の頬を両手で包む。

名無しのキスを待つように、真島は目を閉じる。

そして。



「うりゃ!」

「!?な、なにふんねん!いはいやないか!」

「いつもちょーっと時間がある度にちゅっちゅしちゃう、ちゅっちゅ魔はこうだ〜!」



真島の頬を横に、縦に、むにむにとのばす。



「にゃんやねんちゅーひたいんとちゃうんかぁ!!」

「いつもやられてばっかで悔しいもん!!!」

「にゃんやとぉ〜やっはイタズラひようとひてたんやないけ!こんの〜悪い子にはお仕置きふんえ!!」



もごもごと何を言っているのかわからない真島は、ぐい!と頬を摘まれていた手を解き、名無しの首筋に赤く印をつけていく。
チリッとした痛みが、何度も首元を襲う。

そのまま真島の唇はゆっくりと鎖骨、デコルテへと下がっていく。
その先に起きることを想像した名無しはみるみる熱くなる体をよじる。


「え、ちょ、待っ……!」
「ごめんなさいは?」
「ご…っごめんなさ…」


言いかけた時、「あ。」と真島が何かを思いついたように言い直す。



「せや………ごめんね吾朗ちゃん、あたしを好きにしてええから、やな」

「なっ…!」

「言えへんのかいな〜?…せやったら、どんどん下に下がるで…」

「や…!!」

やだ、恥ずかしいそんなおねだり!!できない、恥ずかしくて死ぬ!!!
でも言わなければ、このまま朝からしてしまう。…してしまう…!



「〜〜〜っ、………ご、ご、めん、ね、ごろちゃ…ん…」

「えぇで〜…許したるわ」

「わ、わた…わたし……を………す…すぅぅ…」

「………………ブフォッ!!」



突然真島は這わせていた唇を離し噴き出した。

「な!!!」

「お前、そないなタコみたいな口で目ん玉グワー開くやつがあるかい!あっかんわ〜、せっかくのいいムードが台無しやで!ヒーッヒッヒッヒッ!!」

ゲラゲラと私の顔を見て笑う彼。
顔を真っ赤にして目に涙をためる名無し。



「もう、ゴロちゃんなんか知らないから!!」



乱されたパジャマをきゅっと閉じ、名無しは枕に顔を填めた。
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