short

□オトナのあいのかたち2
3ページ/59ページ

風邪3/N.O
_______

和「ごめんね、上がっていい?」

「あ・・・すみません。助かります・・・」

智「ほらこっち来て、早く布団入りなよ」





1Kのめいちゃんの部屋に大野さんと上がり込んで

ベッドで辛そうに横になるめいちゃんを後ろに感じながら

台所で鍋に湯を沸かした。




智「前髪上げるよ?・・・ちょっと冷たいかも」

「冷却シートまで・・・ありがとうございます。冷たくて気持ちいいです」




めいちゃんはうちの店にバイトで入ってきた時から

素直でいつもニコニコしてて。

フレンドリーなのに適度な距離を保ってくれる。



放っておかれたいタイプの俺と大野さんは

ずっとめいちゃんに癒されてたんだと思う。





和「お粥できたよ。レトルトで悪いけど」

「全然!・・・ほんとに何から何まですみません」

智「いつもは俺らが元気貰ってるんだから。こういう時くらいお返しさせてよ」

「そんな風に思ってくれてたなんて・・・嬉しいです」

和「たまには甘えなさいよ。ね?」

「ふふ・・・はい」




大野さんがめいちゃんに食べさせてあげると

照れながらも嬉しそうにニコニコして

こんな時までも可愛くて俺らも自然と笑顔になる。




意外にもペロッとお粥を平らげためいちゃんは

布団に包まるとすぐに寝息を立てた。




智「なんかこんな可愛い顔で寝られるとさ・・・」

和「・・・ね。可愛くてキスしたくなるよね」

智「しちゃう?」

和「・・・しちゃおっか。ちょっとだけ」




シングルベッドの壁側に潜り込んで

大野さんと、両方のほっぺに

ちゅっと静かにキスをした。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ