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□虹の花/1 *satoshi*
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海の目の前のバス停で降りて
キラキラ眩しい海へと歩いてく。
よいしょ、と定位置に座って
スケッチブックを広げたら
耳に心地良い波の音を聴きながら
どこまでも続く広い海を描いてく。
この海の所為でこの町から離れられねんだよなぁ・・・。
ストレスも、ここでこうして絵を描けば
程よく発散された。
智「あちぃな・・・」
タオルで額の汗を拭きながら腕時計に目をやると
もう昼の12時を過ぎていた。
智「・・・腹減った」
今日は昼飯どうすっかな?
なんて考えてると
「よかったら一緒に食べませんか」
ツバの広い麦わら帽子を被った女性に
声をかけられた。