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□僕は、君を見つけた。/3*kazunari*
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俺がちゃんと『好き』って伝えたら

めいの綺麗な瞳からポロっと一粒涙が零れた。







あぁ、やっぱり

この子俺の事好きなんだって



今流してる涙は嬉し涙なんだって

綺麗に歪んだ泣き顔を見てたらわかった。






めいの涙を指で拭えば、

涙に濡れた長い睫毛が小さく震えて。



その可愛い顔に俺の心臓は鼓動を加速させた。





めいの気持ちはもう分かってたけど

やっぱりちゃんと聞きたくて急かしたら

『だいすき』って

俺の目をジッと見ながら言葉にしてくれて。





そしたらもう、めいが愛しくてたまらなくなって

後頭部に手を添えてゆっくり俺に近付けると

目を閉じためいを見ながらくちづけた。






唇を離しためいの瞳に俺が小さく映ってる。





ほっぺたに掌をつけるとまだ少し涙で濡れてて

目尻にも一つ、キスをした。







和「めい」

「・・・うん?」

和「すげぇ好き」






そう言ってめいの髪をかきあげると

「・・・私も」

優しく目尻を下げて微笑んだ。
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