long

□黒猫MoonLight/4*satoshi*
16ページ/17ページ




微笑ましい家族団欒の食事の中に

俺もいる。

なんだか大宮家の一員になったみたいだ。




智「トモくんは今何年生?」

「中2。大野くんはめいねぇと同い年?」

智「そ。クラスは違うけどね。トモくんは中2かぁ。チカちゃんは?」

「私は高1。大野くんと同じ高校だよ?」

智「ぇえ!?そーなの?・・・見た事ないな」



俺が驚いてると


「ウチの高校、全校生徒何人いると思ってんの。しかも学年違うんだし知る筈ないよ(笑)」



彼女が目尻を下げて笑う。



智「チカちゃん同じ学校ならさ、帰り俺らと一緒に帰ろうよ」

「私部活あるから帰り遅いの」

智「あ、そうなの?何部?」

「吹奏楽。だからお姉ちゃんと二人で帰って?」



俺が軽くフラれてしょぼくれると




「そんな事言って(笑)チカは彼氏と一緒に帰るから一緒に帰れないんだよねー?」



彼女がチカちゃんを茶化した。



智「何だ、そうなの?彼氏も同じ高校?」

「・・・うん」



チカちゃんが顔を赤くすると



「チカはイマドキの普通の子なの。・・・あたしと違って」



彼女は自嘲気味にふふっと笑って

黙々とご飯を食べ続けた。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ