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□黒猫MoonLight/4*satoshi*
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微笑ましい家族団欒の食事の中に
俺もいる。
なんだか大宮家の一員になったみたいだ。
智「トモくんは今何年生?」
「中2。大野くんはめいねぇと同い年?」
智「そ。クラスは違うけどね。トモくんは中2かぁ。チカちゃんは?」
「私は高1。大野くんと同じ高校だよ?」
智「ぇえ!?そーなの?・・・見た事ないな」
俺が驚いてると
「ウチの高校、全校生徒何人いると思ってんの。しかも学年違うんだし知る筈ないよ(笑)」
彼女が目尻を下げて笑う。
智「チカちゃん同じ学校ならさ、帰り俺らと一緒に帰ろうよ」
「私部活あるから帰り遅いの」
智「あ、そうなの?何部?」
「吹奏楽。だからお姉ちゃんと二人で帰って?」
俺が軽くフラれてしょぼくれると
「そんな事言って(笑)チカは彼氏と一緒に帰るから一緒に帰れないんだよねー?」
彼女がチカちゃんを茶化した。
智「何だ、そうなの?彼氏も同じ高校?」
「・・・うん」
チカちゃんが顔を赤くすると
「チカはイマドキの普通の子なの。・・・あたしと違って」
彼女は自嘲気味にふふっと笑って
黙々とご飯を食べ続けた。