true love

□ー23ー
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「ほな、俺からいくで!」
「うん」

真島は24時間シンデレラを歌う

「おいでめしませ お姫様〜
毒のリンゴを食べて眠っちゃいそうな
素直すぎるキミが とても愛しい〜♪」

「やだ真島さん、見ないでよー」

塔子は笑う

自分を見ながら歌う真島にどこか照れくさかった


「素直に I LOVE YOU! 届けよう
きっと YOU LOVE ME! 伝わるさ
キミに似合うガラスの靴を探そう

2人で Step & Go! いつまでも
深夜12時をすぎたって
ボクらの恋魔法-ラブマジック-は
解けはしない〜♪」

塔子は拍手する

「真島さん、うまいね!でもちょっと笑ったっ」

「結構真面目に歌ったんやけどな!
───なあ、後で塔子ちゃんに靴
買いたいんやけど」

「え、靴?」
「ああ」

急に真面目な表情をする真島

「いいよ靴なんて…いっぱいお金出してもらったし」

「お前に似合う靴、探したいねん
ガラスの靴はさすがに無いやろけどな」

「今の歌みたい」

「おう、そやで。俺にとって塔子ちゃんは
シンデレラやもん」

「…な、何言ってんのよ真島さんたら…
さ、次は私の番ね」

急にそんな事を言われ、ドキドキしてしまった
塔子はJUDGMENTを歌った

「六法全書じゃ縛れない〜
反乱分子さ!振り上げ〜た〜握り拳が俺達の
JUDGMENT〜♪」

「塔子ちゃん、桐生ちゃんの18番やん!
知っとったんかいな。88年の歌やぞ」

「私12歳だもん。歌好きだったから知ってるよ」
「そうか!うまかったで!男らしかったわ」
「ありがとう!男らしかったは余計よ」
「ヒヒヒッ」

その後も色々歌った
3時間ほど


***

「わっ、ごめんなさい。ちょっとボリューム下げる…あっ!」

「塔子ちゃん、大丈夫かいな!」

塔子の選曲した曲は爆音だった
ボリュームを急いで下げようと手を伸ばすと
飲み物に腕がぶつかり、飲み物を自分の膝に溢してしまった

「うん、大丈夫」
「ちゃんと拭かなあかん」

そう言い真島が塔子のショートパンツと
膝を拭く

「あっ…真島さん、自分で拭くからいいよ…」
「………ええから黙って拭かれとき」

丁寧に優しく太ももを拭いてく

「あ…っ」
「内腿も濡れとるで。少し足、開いてや」
「ん…」

真島の言うとおりにした
塔子は変な気持ちになった

「や……ん、あっ…」

そんな塔子の気持ちに気づいたのか、真島は

「そんな声出すなや、…襲うで」

耳元でそう囁いた

「ご、ごめんなさ…い」
「こっちかて我慢してんのやから…」
「…え」

そう言い拭き終わった

「これでええやろ。シミが出来てしもうたな…
俺がその替えを買うたるわ」

「いいよそんな…!自分がこぼしたんだから」

「塔子ちゃんのやらしい声も聞けたし、
その褒美や。ほな、行こか!」

「な…っ、何言ってんのよ真島さん!!」
「ヒヒヒッ」

カラオケ代も真島が払った
神室ヒルズの洋服屋へ。そこで靴も買ってもらったのであった


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