true love

□ー13ー
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数日後──

「六代目、そろそろ神田がムショから出てきますよ」

[東城会直系浜崎組組長・浜崎豪]

「ああ…そうだな。」
「一体何の罪で?」

「強姦罪だ。あいつ相当女好きでな、
しかもするのはセックスじゃなくマッサージだ」

「マ、マッサージ?」

「女性の苦痛な顔を見るのが好きらしい。
胸のデカい女やガタイの良い女が好みだそうだ」

「お嬢も気をつけた方がいいぜ」

浜崎は風間の娘なので塔子をお嬢と呼んでいる

「どうしてです?」
「胸がデカいからな…あんた」
「…Dは大きいに入るんですか?」
「十分デカいな。気をつけろよ」
「触ってみてえもんだな…」

「え、ダメですよ!」
「冗談だよ。風間の叔父貴に殺される」
「俺も殺すかもな」
「でしょうねぇ」

そうなると大吾が黙ってみてるわけがない。

「よお大吾チャン、塔子ちゃん」
「ああ真島さん。」

真島が応接室に入ってきた

「今月のシノギや!納めときっ」
「2億円ですね。ありがとうございます」
「真島の兄さん」

「せや、塔子ちゃんにプレゼントやでぇ」
「え?なに?」

真島に紙袋を渡された

「開けてみ!」
「うん」

カサカサ

「……」
「……」

「え!?や、やだ!」

真島のプレゼントは赤のTバックだった

以前峯とランジェリーショップに行った時に、
真島が組員とそういう話をしていたことを塔子は思い出した。

「っっ!」
「おお…エロいな」

「せやろせやろ?絶対塔子ちゃんに似合う思ってのう〜」

「……こ、こんなの履けませんよ!
よりによってこんな所でやらなくてもっ/」

バッと真島は取り上げ、広げて大吾と浜崎によーく見せてやる

「あーこれ履いた塔子ちゃん見たいわー。
お前らもそう思うやろ?」

「…ま、まあ」
「俺はかなり見てえですねえ…」

その時…
ガチャ

「おう、お前らいたのか」
「塔子、話が……」
「おう柏木さん、風間の親父」

「っっ!!」

分が悪い。

「………」
「………お前、それ」
「どーや?塔子ちゃんにTバック買うたんやで!」

「や、やめてよ真島さん!
お父さんと柏木さんに見せるとかありえないわよっ」

「………」
「お前に似合うと思うが」
「な、なによ柏木さんまで;」

「なあ塔子ちゃん、皆こう言うてるんやし…
履いて見せてくれへんか?」

「おい、それは…」
「いいねえ…是非見てみたいもんだなぁ」

「……(確かに見てえ)」
「やめねえか、真島」

「なんや、柏木さんやてホンマは見たいくせにのぉ…」
「…っ」

実は柏木も見てみたいと思っているが、
風間がいるのでそんなことは言えない。

「真島、俺がいる前でよくそんな事が言えるな?」

「親父さんと塔子ちゃんはホンマの親子やないやないか。
親父さんも見たいやろ?」

「……」

「…俺は確かにこの娘の肉親じゃない。だが、
塔子をそんな風に見る事はない。」

「お父さん…」
「……」

「大切に育ててきた。それを履くかどうかは
塔子の自由だが、俺はこの娘に下心を持って
接したことはない」

「親父、ほんとに尊敬しますよ…」
「……」

柏木は感心する。さすが桐生が目標にしてる極道だと。

「やっぱそうやな!さすが風間の親父さんやっ。
ほんまの親子やわ、すまん」

「…解ればいいんだ」

「せやけどこの下着は塔子ちゃんにやるわ。
履くか履かんかはアンタの自由や」

「うん…ありがとう真島さん。履く…かも?」

「ほなな!また会おうやっ」
「うん」

真島は部屋を出た

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