奴婢について
□奴婢
1ページ/1ページ
日本には”奴婢(ぬひ)”という人種がいた。
100人にも満たない、ごく少数の種族。
彼らは火を出すことができる人種だ。
これまで何人もの奴婢が闇に葬られた。
一部、火を出すことができない者のみ生きながらえることが出来た。
彼らは日本で自由に生きることを許されてはいるものの、出生時に病院で奴婢の血族だと判断された場合は政府から渡された専用の赤いネックストラップを首に下げなければならない。
そして一般の市民が受けられるような生活保障を一切受けることができない。(生活保護や国民健康保険など)
学校に通うことはできてもその首のネックストラップで奴婢とわかるため、恐れられてしまい普通の生活を送ることができない。
ほとんどの奴婢は山奥で自給自足の生活を送っている。
忍の両親は共に奴婢であることを隠しながら絵を描いて東京都内で暮らしていた。
母親は体が弱く、病で無くなる。
父は忍が15の時に交通事故で他界。
忍は中学卒業手前で父が亡くなり、アパートを追い出されてしまう。(生活者が奴婢だったときのみ、大家の一存で経営者は奴婢を追い出してもいいという国の法律がある。奴婢に人権はほぼ無い世界)
ええ〜?という設定多いですが
10年以上前から私のなかではこの設定はもはや常識なので
生温かい目で読んでいただければと思いマス。