好きでごめんなさい甘々生活編

□発見
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男性はもとより子どもを出産する管(くだ)が存在しない。
現代では薬を飲むことで体内で変化が起こり、女性と似たような性器ができる。子どもを宿すことができるようになるが、管は自身でほぐさなければならないのだ。

その作業をしていたら、血相を変えた夫が突然現れた。動くことができず、手で体を隠すことしかできなかった。
夫はコウヤを妻をうつぶせにし、自由を奪うように体で抑えた。

ずっと求めていた大国からの愛撫に戸惑い、混乱をしていたが、嬉しくてコウヤはどうにかなりそうな状況だった。



キスをされた状態で突かれるたび、コウヤの頭が真っ白になる。快感の刺激が強く、涙を流して耐えた。



――大国さんの・・・・きもちいい・・・どうにかなりそう・・・・――

意識を手放さないよう気を持つことに努めながら、コウヤは大国に触れられている幸せを享受した。

「コウヤ・・・涙が出ているが・・・私に抱かれるのは嫌、か?」

「はあっ・・・はあ・・・・い、いいえ・・・とても幸せです・・・」

「本当か?なら・・・いい・・・」

「ンン・・・・は、はっ・・・すみません・・・」

「ッ、なに、どうした・・?」

「す、すき・・・なんです」

「え・・・・」

「大国さんの事が・・・好き、なんです・・・」

「コウヤ・・・・」


「ごめんなさい・・・・」

快感ではなく、謝罪の気持ちを込めた涙がポロポロとコウヤの頬をつたう。


「謝る事じゃ・・・ないだろう」


コウヤの目をぬぐってやり、目の横にキスを落とす。

「大国さん・・・」

その優しさが嬉しくて、無性に大国を触りたく思った。抱き着く勇気は出なかったので、ソっと手を伸ばし、大国の頬を触った。

「気持ち悪くありませんか・・・?僕のカラダ・・・」

「まだ言うか・・・気持ち悪くないから・・・こうなっているんだろう・・・っ」

「あっ・・!」

ゆさ、とまたゆすられる。
コウヤの敏感な部分が擦れて快感の波がまた訪れようとしていた。

「ふ、・・・ん、うぅ・・ん・・・・っあ、あ、また・・キちゃう・・・っ」

ぐん、とコウヤの腰が浮き、ガクガクと痙攣をした。驚いた大国は一旦腰の動きを停止させた。痙攣は数秒で終わり、フッとコウヤが意識を手放す。

「!、コウヤ?大丈夫か?」

「・・・」

呼吸は正常で、まるで眠っているようだった。初めてコウヤの子作り準備を見た時を思い出す。あの時もコウヤは痙攣をしたあと、意識を失っていた。しばらくすれば復活するだろうが、今は自分のペニスを抜くべきだと大国は判断する。ズル、と自分のものを抜き、コウヤのペニス周りの精液を拭いてやることにした。

そこであることに気づく。
まだ数回しかコウヤを突いていない。
しかしコウヤの腹部には何度もイッたような痕跡が残っていた。

「こんなに・・・」

汚れ防止のために敷いていたようだったが、タオルはコウヤの放った水分でずし、と重くなっていた。

男にも潮吹きがあることは知っていた。
まさかコウヤが吹いていたのは気づかなかった。
夫としては素直に嬉しい。それだけ快感を感じていたということになるのだから。


「ん・・・」

「コウヤ・・・気づいたか?」

「あ・・・」

起きたコウヤが自分の体を見てカァ、と赤くなる。

「すみません・・・僕・・・まだえっち・・・途中だったのに・・・」

自分が気持ちよくなるための行為ではなく、あくまでも子どもを宿すための行為なのにとコウヤは自分を責める。

「いや・・・あー・・・どうする、続きをするか?」

初めてがトラウマにならないよう、初めてのセックスは良い雰囲気でやろうという計画が大国にはあった。
それにも関わらず、コウヤが大国を頼らず一人で子作り準備をしていることが感に触り、勢いで挿入までしてしまった。

正直に言えばすぐにでも再開したいが、最初からガツガツとやってしまってはこれもまたトラウマになるのではないかと大国は心配している。

「あ・・・まだ大国さんの固い・・・」

不意打ちのコウヤの呟きに大国のモノの強度が増す。

「別にやめてもいいんだが・・・」

コウヤが断りやすい雰囲気を作ってやろうと思ったが、大国の手が無意識にサラリとコウヤの尻を撫でる。

「ンッ・・・続きをお願いしたい、です。出来れば、僕の中で射精して・・・ほしいです」

「わかった・・・優しくする」

「あり、ありがとうございます」

まずはコウヤを抱きしめ、耳にキスを落とす。

コウヤは恥ずかしくて両手で顔を覆った。

「どうした」

「いっ、いえ・・・っその、あの、気を使って頂かなくて大丈夫ですから・・・」

男の自分に愛撫をするのは苦痛だろうとコウヤは考えていた。

「こういうのは嫌いか?」

「い、いやだなんて・・・えっと・・・大国さんのしやすいように・・・お任せします・・・」

「・・・嫌なら正直に言えよ?」

コウヤは目をギュっとつぶり、コクンとうなずいた。

大国が耳の後ろや首筋を愛撫している間、コウヤは常に自分の股間を隠すように両手で抑えていた。

「コウヤ、両手を体の横に置け。自分にシたいのか?」

コウヤがよりカッと顔を赤くさせる。
自慰をしたいわけではない。男の象徴であるソレを隠すために両手で覆っていたのだ。

「ち、違います・・・!その・・こ、これが見えた状態だと、気持ち悪いかもしれないかと・・・」

コウヤは申し訳なさそうに自分のソレを見えないように再び手で覆う。。


大国はハァ、と息をつく。
ずいぶん前から大国はコウヤのそれを見ても萎えない自信があった。
むしろ触りたいぐらいだ。

大国は無言でコウヤの両手を後ろでにしばり、押し倒した。

「わ・・・?!」

「多少・・・マニアックなプレイになるのは私の倫理上・・・如何ともしがたいが、お前がそう思っているなら、私が男であるお前とのこの行為、どう思っているのか一度しっかり教えてやる」


「え・・・あっ」




「」



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