短編

□近すぎる存在
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『あ、堀さんなんか頼む?』


堀「頼みます」


『はい』




堀さんにメニューを手渡す




堀「ありがとうございます。んー、これにしようかなぁ…でもこれも捨て難い!んー…」


『結構ガッツリしたのいくね笑』


堀「お腹空いてるんです!」


『そっか、ごめんごめん笑』


堀「じゃあこれにしよ!」


『それでいいの?』


堀「はい!」


『すいませーん』




店員さんを呼び止め、堀さんが指していたものを注文する




堀「ありがとうございます」


『いえいえ。堀さんは学部どこ?』


堀「経営経済学部です」


『え、まじ?俺も経済、』


堀「知ってます。笑」


『いや怖いから笑』


堀「だって零さん有名なんですもん!有名なのが悪いです!」


『えー。笑 てかなんで俺がそんなに有名なのかわかんないんだけど』


堀「零さんはかっこいいし、背も高いし、人当たりもいい。それに…めっちゃ可愛い彼女がいるって」


『いやいや皆どんなフィルターかけて俺のこと見てんの笑』


堀「…否定しないってことは彼女がいるって本当のことなんですね」


『ああ、いるよ』


堀「やっぱりそうなんだ…あ、零さん、私同じ高校だったんですけど、覚えてます?」


『え、嘘!堀さんも乃木高?』


堀「そうです!」


『んー…ごめん、覚えてないなぁ』


堀「ですよね…」


『ちょ、ごめんって…』




予想以上に落ち込んでいる堀さんにあたふたしてしまう




堀「…じゃあ今度私が入ってるサークルの飲み会に来てくれたら許します」


『堀さん何サークルに入ってるの?』


堀「バトミントンです」


『待って、俺全く接点ないし俺が行っても絶対歓迎されないって笑』


堀「そんなことないです!きてくれないと許しませんよ?一生呪いますよ?いいんですか?」


『わ、わかったよ。行くから笑』


堀「やったー!皆に自慢しよ!」




いやいやさっきのテンションとの変わりよう笑


堀さん怖いな…笑
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