短編
□躊躇い
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玄関を出て学校への道を歩いていると…
虹花「零、怒ってる…?」
『………』
虹花「ねえ零、ごめんって!」
『…またあの親子丼作ってくれたら許す』
虹花「なにそれ可愛い…笑」
『笑うなよ!めっちゃ美味かったんだから』
虹花「はいはい、作ってあげるから笑」
『食べるまで許さないからな!』
こんなやり取りをしてるけど、虹花とは今まで喧嘩は一度もしたことはない。今日みたいにじゃれあうだけの毎日だ
学校につき、一緒に教室に入る
『おはよー』
織田「あ、零と虹花おはよ!今日も仲良く登校ですかぁ?笑」
『うるせーオダナナ。理佐、おはよ♡』
理佐「おはよ。てかきもい」
織田「私と理佐の当たり全然違くない!?扱いがひどいんだけど!」
『は?俺女の子にしか優しくしないから』
織田「私も女の子です!」
『理佐は今日も可愛いなぁ』
虹花「はいはい、さっさと鞄下ろして座る。理佐、ごめんね笑」
理佐「さすがにもう慣れたから平気。笑」
虹花に促された通り、自分の席に鞄を置いて座ると担任が教室に来る
澤部「皆おはよう!」
『おはよーございまーす』
澤部「如月は相変わらず挨拶だけは一丁前だな笑 今日は転校生がきてる。入ってー」
「はい」
その一声で入ってきたのは、ハーフっぽい超絶イケメン。あぁ、理佐の顔が女や…
「おはようございます。葛城綾斗といいます。最初に言っておくけどハーフではありません。よろしくお願いします」
『えー!?ハーフじゃないの!?』
葛城「うん。純日本人。笑」
澤部「お、お前ら仲良くなれそうじゃん!じゃあ席は如月の後ろなー」
葛城「わかりました」
『おいでー!』
葛城くんが俺の後ろの席につく。朝のホームルームも終わり、後ろを振り向くと女子たちが葛城くんの周りに集まっていた
「え!本当にハーフじゃないの?」
葛城「本当だよ」
「ねえ彼女とかいる?」
葛城「いないよ」
「キャー!!」
「私狙っちゃおうかな」
「えー私が先!」
『おいおい、この俺を差し置いて、』
「零くんチャラいんだもん!」
『あー!今のグサッときたわ…』
「ほんとのことじゃん!」
葛城「イメージ通り笑」
『お、言ったなぁ?葛城くんには負けないからな!』
葛城「綾斗でいいよ笑」
『俺も零でいいよ!よろしく!』
葛城「うん、よろしくね」
第一印象、イケメンでクールで時々見せる笑顔が素敵。完璧やないかい!