短編

□何番目の風?
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『おっはー。お、セーフじゃね?』


白石「あ、零。おはよ」


西野「おはよ。あと完璧アウトやで。笑」


『まじかぁ…』


飛鳥「なんでいつもギリギリなんだよばか」


『言い過ぎだから!やめろよ!』


飛鳥「てかさー、あの子達何とかして。さっきからずっと零待ってたんだけど」


『あの子達?』



俺の入ってきた方とは別の入口を見ると、後輩の子達が勢揃い



白石「零って後輩にモテるよねぇ」


西野「ななはかっこええとは思わんけど」


『それは地味に傷つく…』


飛鳥「いいから早く行ってこい」


『はーい』



入口に向かい、彼女たちに挨拶する



『おはよー』


「「「おはようございまーす!!」」」


『うお、朝から元気だねー笑』



っと、ちょい待ち。え、めっちゃ可愛い子いるじゃん…



『キミ、名前なんて言うの?』


「え、私ですか…?岩本蓮加って言います…」


『蓮加ちゃん。めっちゃ可愛いね。今度デートしようよ』


岩本「え!?ほんとですか!?」


『もちもち!てか今日一緒に帰ろ!』


岩本「是非!」


理々杏「零はまーたそんなことしてるの?」


『げ、理々杏…』



理々杏は苗字は違うけど俺の義理の妹で、仲良くなってきてからは女絡みはよく注意される



理々杏「げ、じゃないわ!蓮加ちゃんが可哀想でしょ!?」


『え、ごめん蓮加ちゃん。行きたくなかった?』


岩本「いや!行きたいですよ!」


理々杏「蓮加ちゃん。正直に言っていいんだよ?」


岩本「だって零先輩かっこいいし、チャラくてもちょーイケメンだし!」


理々杏「はぁ…また犠牲者が…」


『うるせーうるせー!てことで今日は蓮加ちゃんと帰るから、』


理々杏「わかったわかった!ひとりで帰りますー!」


『だめ。ちゃんと友達とかと帰れよ。ひとりは危ないから』


理々杏「心配しすぎ!私はひとりで、」


『理々杏。ダメなもんはダメ。わかった?』


理々杏「…っ、わかったよもう…心配性なんだから…」


岩本「あのー、私をデート誘っておいて妹といちゃつかないで貰えます…?」


『あーごめんごめん笑 クラスどこ?』


岩本「1-Aです!」


『おっけー。放課後迎えいくね?』


岩本「はい、待ってます!」
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