短編

□言葉に隠した想い
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俺は行動に移すのが下手だ。好きな人には素っ気なくしてしまう…


俺はずっとねるのことが好きで、でも気持ちを言葉に出来なくて。



『ねる…』


長濱「ん?零、どうしたと?」


『…あ』


織田「おーい!零ー!城作ってみた!見てよ!でかくね!?」


『オダナナァ…』


織田「怖い怖い!どうした!?私なんかした!?」


理佐「また喧嘩ぁ?いい加減にしてよオダナナ」


愛佳「そうだぞ?零は怒らせたら何されるか…」


『ばか、そんなやばいやつじゃねーわ。笑』


織田「零さんこっえ!」


『こんにゃろう』


織田「あぁ!!私の城がぁ!!!」


長濱「ふふっ笑」



今は夏休み。今年もいつものメンバーで海に来ていた


今年こそきっと…



女「ねぇ君!ひとり?よかったらお姉さんたちと一緒に遊ばない?」



パラソルの下で悶々としていると、知らない人に声をかけられる



『ん、興味無い』


女2「まあまあそんなこと言わずにさ!折角の海、楽しもうよ!」



ちょっとしつこいな。そんなふうに思っていると丁度理佐が戻ってきた



理佐「零、どうしたの?」



ごめん理佐。ちょっと付き合って。そう耳元て呟き、理佐の肩に腕を回す



『ごめん、連れときてるから』


理佐「そういうことか…うん、ごめん。私の彼氏だからあんまりしつこくしないであげてね?」


女「なんだ…つまんないの」



行こ?と言ってその場から足早に去っていくふたり



『さんきゅ』


理佐「びっくりしたよ。まあ去年も同じことあったような気もするけどね。笑」


『いつもわりーな。理佐が丁度いいとこにくるからさ』


理佐「いや一番理由が失礼だから。笑」



前に視界を戻すとねるがこっちを見て立ち止まっていた。ん、どうしたんだろ

何故かこっちには来ないでふらふらとどこかへ歩いていくねる



『…ちょっとトイレ行ってくる』


理佐「はいよー」



ねるを一瞬見失い、キョロキョロとしていると…



男「ねぇねぇお姉さん!ひとり?」


男2「ひとりなら俺らと遊ぼうよ!楽しいよぉ」


長濱「いえ、友達と来てて、」


男3「どこよ!いなくね?いいじゃん、行こうや!」



なんだあいつら。ムカついてねるの元に行き…あれ。さっき理佐には出来てたはずの肩組みができない。



『…こいつ…俺の彼女だから。俺の彼女になんか用?』



全身の力を振り絞ってねるの頭に手を置いた。なんでねるにはできねーの…
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