短編

□近すぎる存在
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数日後…



堀さんはあの日をきっかけに人が変わったらしく、麻衣のところにもちゃんと謝りに来たらしい。今度は努力して勝ってみせますって。楽しみだ


そんなことを考えながら麻衣と大学への道を歩いていると、美彩と沙友理と合流。



『おはよ』


衛藤「おはよ、たらしくん?」


『おい。笑』


松村「あ、浮気者だ…まいやんおはよぉ♡」


白石「おはよ笑 美彩もおはよ」


衛藤「おはよ!」


『皆俺に当たり強くない?』


松村「当たり前や!未遂で済んだだけでなぁ!」


白石「ま、まあまあ!沙友理、落ち着いて?」


松村「まいやん!酷いことされてない!?」


白石「大丈夫だよ笑」



麻衣と目が合って苦笑い。笑


わちゃわちゃしながら歩いているといつの間にか大学に着いていた



『よし、今日も頑張りますかぁ』


白石「零、最近勉強熱心だよね」


『なんか麻衣見てるとやる気が出てきてさ。置いてかれるわけにはいかないから笑』


白石「私は嬉しいけど…無理してない?」


『してないよ。心配してくれてありがと』


白石「当たり前でしょ!私の…大好きな人なんだから…」


『麻衣…』


衛藤「ちょ、急にイチャイチャしないでくれる?笑」


『あ、ごめんごめん笑』


「おはようございまーす!」



大きな声とともに後ろから衝突される。なに!?



『ほ、堀さん?』



後ろを振り向くと何故か堀さんが俺のお腹周りに手を回して、抱きついてきていた



堀「零ー!会いたかったよ?」


『え!?それまだ続いてんの!?』


衛藤「零ー?どういうことぉ…??」


松村「また浮気したんか!」


『いやいや勘違いだって!麻衣!違うよ!?ほんとに!ちょ、堀さん離れて!?』



でも麻衣はとても冷静で、一瞬寒気すら感じる…



『麻衣さん…?』


白石「この前謝りに来たって言ったじゃん?その時に言われたんだ。零のこと好きになっちゃったって…」


堀「うん…本当に好きになっちゃった…」


『えぇ…』



一瞬戸惑ったけど、今の俺には強い意思がある。そうだ!言ってやろう!



『俺は麻衣を愛してる!だから堀さんの気持ちには答えられない!ごめん!』


堀「いいの!努力して…零を勝ち取ってみせるから。白石さん、覚悟してくださいね?」


『いや努力ってそっちの努力!?』



俺はあたふたしてたけど麻衣は笑っていて。


その笑顔を見る度に一番の幸せを感じるんだ










白石「零、離れていかないでね?」



『…当たり前だろ?』















俺はそう言って麻衣の手を強く強く握りしめる











今度は絶対に離れないように。



END.


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