短編
□愛の避雷針
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ねる「ねるはこんなことできるくらい零のこと大好きなの!だから…」
『…ありえない』
ねる「…へ?」
『お前と付き合うとかありえないから。友達を平気で裏切れるようなやつと一緒にいたくない』
ねる「なんで…?おかしい…零はねるのこと好きだよね…?」
『お前のこと…好きになんかならない』
ねる「そんな………」
そう呟きながら教室を出ていくねる。友梨奈は泣いていて、なんて声をかければいいかわからない
平手「零…もう無理…っ、誰も信用出来ないよっ…」
『友梨奈…』
平手「誰も信用しちゃいけないんだ…信じたら裏切られる…これからもずっとひとりで…」
俺は友梨奈をありったけの力で抱きしめる
『俺だけ…俺だけを信じろ…俺は絶対裏切らないから…友梨奈のことを…愛してるから…』
少し離れ友梨奈の目を見ると、全てを諦めたような目をしていた
俺は今どっち側にいるんだろう。
君の信用を勝ち取れた?
それとも信用されてない?
そんなのどうだっていい
例え信用されていなくても、これからは君をどんな落雷のような悲しみからも守るよ
ここにあるのは愛の避雷針
END.