歌物語

□秘める思い
1ページ/1ページ

付き合い始めたぐらいの設定です

いつも真っ直ぐで自分の信念を貫き通すその性格が大好きだ。

ある仕事で出会い、その後曲作りに携わったことがきっかけで付き合い始めた。

だが、付き合ってはいるが恋人らしいことをしたことがあまり無かった。お互い忙しい所為もあるかもしれないけど、そのような勇気が出ないからだと思ってる。

「どうした?食欲ないのか?」
「ううん、少し考え事をしていて…」

蘭丸は相談に乗ると言ってくれたが、こんなことを言うのはとても恥ずかしい。どうすればいいか分からず黙っていた。

夕食後、急に後ろから抱きつかれた。

「俺のこと信用してないのか…?あんな態度をとられるとどうすればいいか分からなくなる」
「違うの!ただ…私達、まだ恋人らしいことしてないなって…思って…」
言っていくにつれ、声が小さくなっていった。恥ずかしくなって下を向いていると、顔を上げられた。

「本当は俺だって優にふれたいと思ってる。けど、もしかしたら嫌がられるかもと思って躊躇してた」
「私は…嫌じゃない」
「本当に…いいのか?」

うんと頷くと、唇にキスされた。最初は触れるだけだったが、段々と深くなっていった。
「んっ…もっと…」
「いいぜ、いくらでもしてやるよ…」

そう言う蘭丸はいつもと違った感じがした。
こんな時間がずっと続けばいいと思いながら私は身を委ねた。



ワインレッドの意味
愛の象徴 華やかさ プライド
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ