歌物語

□星空へ、歌を
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少しは夏らしいことをしたいと思い、たまたま近くでやっていた夏祭りに来たはいいがかなり人がいた。
「本当に来て大丈夫?」
「目立たないようにはしてありますがこの人混みでは気付かれる可能性もありますね」
ここで誰かに気付かれると騒ぎになってしまう。
「なにか買ったら人通りがない場所へ行きましょう」

なんとか人が来なそうな場所に来てふとトキヤが呟いた。
「前にも祭りに行ったことを思い出しました」
「その時に自分が思ってることを彼女に伝えたのです」
彼女というのはST☆RISHを支えてくれている学園時代からの仲間のことだ。
「今思うとあれは1つの分岐点だったと思います。もしかしたらこうして優の隣にいることもなかったかもしれないですね」
ここまでくる間に色々なことがあったのだと思うと今自分がトキヤの隣に入れるのはとても幸せな事だと思う。
「今はあまり考えない方がいいよ。せっかくの休みだし」
「そうですね。でもこれだけは…」
そう言うとトキヤは歌いだした。私に聞こえるくらいの声で。

「なんだか何かを誓っている感じだったよ」
「そう捉えられると少し恥ずかしいです。でもそれもいいですね」
この先何かあったとしても2人でなら乗り越えられる。

星空の下でそう誓う2人だった…



紫色 意味
感性 繊細 知的

お気づきかもしれませんが2000%11話を元にしてます。
あの格好でバレないのはなぜ…
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