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□もんもん京一くんの巻
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※もんもん京一くんの巻※




「やっぱり若い男といえばコレだよなッ」

 一人、部屋の中で取り出したのは高校生(中学生でも可)の必需品『エッチな雑誌』。
 胡散臭い仮装をしてまで買いに行った極上品(by. うわさ)に期待いっぱい、準備万端でページを開いた。
 綺麗なお姉さんのえっちFな写真。
 だが…

「ひーちゃんの方が美人だよなァ…肌だって白くてすべすべだし、脚だってちょっと 硬そうなんだけど本当は柔らかくって…」

 考えれば考えるほど女の子の写真は龍麻のあられもない姿に変わっていく。
 あーんなひーちゃんや、こーんなひーちゃん…
 ぽぉーっと妄想に華を咲かせていた京一の手に何か湿ったものが触れた。

「へ?だぁっ!鼻血ィ。なんで下がんねェで、上がってんだよッ!」

 ぼたぼたと勢いよくこぼれ落ちる鼻血をすぐ側に用意していたテッシュで慌てて押さえる。のだが…頭の中ではエッチな龍麻がぐるぐると廻って…

「止まんねェ!」

 喚いても全く止まらない鼻血に京一はばたばたと走り回って、結局貧血でひっくり返る。

「ひーちゃ〜ん…へへへへへ…」

 しかし、全く懲りていない京一だった。






ラミネートカードのおまけSSです



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