読み物
□現世デート観覧車編
1ページ/39ページ
鬼灯の付き人兼、恋人になってから一年が経った。
相変わらず周囲には、付き人とごまかして付き合っている。
二人の関係を知る人物は、閻魔大王ただ一人。
それを配慮してか、いや、鬼灯に脅されてか、どっちか分からないが、閻魔は急遽、鬼灯に三日間の休みを与えた。
それを聞いたエドワードは、嬉しさのあまり飛び上がり、パソコンで行きたかった場所を、鬼灯に提案した。
行き先は梅田のHEP FIVEの大観覧車。
デート予定表まで作り上げて気合いを入れたエドワードだったが……
「もう鬼灯なんか大っ嫌いだ!鬼!!」
「鬼ですよ。そうですかではもう
別れましょう」
鬼灯の口から出された言葉は、あまりにも残酷だった。
(どうして……!こうなっちまったんだよ!!)