双星の翼

□対の双子星
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 ──夜、とある一軒家

「……これで、よし、と」

「準備終わったの?澪羽ちゃん」

「ん、ばっちり」

「明日から学校なんだよな?大丈夫か?」

「緊張してない〜?」

淡い水色で統一された部屋で、澪羽を心配するアリス・ムーヴ・シュテルの3人のしゅごキャラ。

「大丈夫、心配しないで。ボクは、平気だから」

澪羽は学校に通ったことがない。
体が弱く、入退院を繰り返していたので通うことが出来なかったのだ。
だからこそ、心配そうな顔のアリス達に澪羽は安心させるように柔らかく微笑む。その時……

 ─ガチャッ

「澪羽」

「……翼瑳、何か、あった?」

「いや、その……ち、ちゃんと荷物の用意終わらせたか見にきただけだ!終わらせてるならいい!じゃあね!」

 ─バタンッ

「……何、だったのかな?」

「「「さぁ?」」」

急に部屋に飛び込んできた澪羽の双子の弟──『星伽 翼瑳』は、慌ただしく捲し立てるだけ捲し立ててさっさと出ていってしまい、澪羽達は揃って首を傾げるのだった。


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