ランシーン夢

□鉢合わせ
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突然現れたランシーンに私は驚きのあまり声を出せなくなってしまった。
「ここで何をしていると聞いている…見たところまだ子供のようだが…」
何か言わなくては、とは思っているが予想外の状況に頭が働かない…とにかく、何か言わないと…
「は、はじめましてランシーンさん…私は神代リンと申します!実は私も何故ここにいるか分からなくて…気を失って目覚めたらここにいた!みたいな…?……なんて言っても信じていただけないですよね…ハハ…」
こんな酷い言い訳のような事実、絶対に信じてもらえないだろうな…少なくとも私なら信じない…とか色々と頭の中であれこれと考えていると…
「なぜ…私の名前を知っている…?」
「え?それは……。」
一度、どうせ言っても信じてもらえないと言葉にするのを躊躇ったが、言っても言わなくても同じ結果になるならきっと言った方が良い。そう思い私は重い口をゆっくり開いた。
「信じて、いただけないと思うのですが…私はある事をしたら…さっきも言った通り気を失って、ここに来てしまったようで…あー…元いた世界で一応大体のことは分かってます。レジェンズについてや、ランシーンさんがレジェンズウォーを始めようと色々としていることも…貴方が…その目を通じて色々なモノを見ている事も…。」
ランシーンの羽はまだ綺麗な黒い翼のまま、つまりまだ目が『視えて』いるはず…。
その話を聞いたランシーンは考え込むような反応を示したが、しばらくしてやっと口を開いた。
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