リクエスト小説
□衛藤美彩✕守屋茜A
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守屋side
「茜ちゃん!今日も家きてねー。」
会うなりいきなりそう言ってくる美彩さん。
その隣にいる白石さんは驚いたような目で私達を見比べていた。
「おはようございます、美彩さん。
またいきなりですね、分かりました。お邪魔します。」
あの後何度も会うたびに美彩さんの家に行っている私は、こういうやり取りに慣れていた。
今日は乃木坂工事中の撮影日。
欅坂46は、ゲストとして参加させてもらう。
「そういえば、去年年末に共演してから一年経つけど、あの後から各グループで仲良くなったとかある訳?」
収録中にバナナマンさんの設楽さんがそう全体に問いかけると、桜井さんとか西野さんがそれぞれ、ゆっかーと理佐の名前を挙げる。
「あー、キャプテン同士とnon-noモデル同士な。」
他はないのか、とその答えに納得したように見回すと、白石さんが手をあげる。
「私ではないんですけど、さっき美彩が守屋茜ちゃんに、今日も家きてね みたいなことを言ってるのは見ました。」
私達二人の組み合わせは、みんな意外だったらしく、欅のメンバーも乃木坂さんたちも、バナナマンさんも土田さんもみんな驚いていた。
「衛藤、これは何で?」
「いや、なんか以前オフだった日にたまたま町中で会ったから、家に泊まっていってもらったんです。そこからですね。」
「いやいや、いきなり何してんだよ
守屋さんは、良かったの?それで。」
いきなり話を振られたから驚いたけど、当時のことを思い出しつつ答える。
「なんか、今日家きてね、みたいに決定事項みたいななってて、気がついたらもう衛藤さんの家にいたんですけど、そのあと何度か行かせてもらってますね。」
そう答えると周りは呆れたように美彩を見ていた。
「まあ、衛藤はそういうとこあるからな。」
設楽さんのその言葉でその話は終わった。
「帰ろう!」
欅坂46の楽屋で着替えていたら美彩さんはもう着替えたらしく、私服姿で立っていた。
待たせるのも悪いので、素早く着替えて周りのメンバーに挨拶して美彩さんと歩いて帰る。
いつも通りご飯を食べて、お風呂に入ってベットで寝転んでると、美彩さんがいきなり私の上にダイブしてきた。
「‧‧‧どうされたんですか?」
そう問いかけても んー?と笑うだけで何も言ってくれない。
‧‧‧本当にこの人距離感近い。
慣れたから良いけど。
「ねえ、茜ちゃん。
目、瞑って?」
何が何だかよく分からなかったけど、反抗しても成功した試しがないので素直に目を閉じる。
‧‧‧と、いきなり唇に柔らかい何かが当たった。
え?嘘でしょ?
いや、でもこのタイミングであの体制から当たる柔らかいものなんてあれしかない。
一人でパニックに陥ってると、その感触は離れていき、薄っすらと目を開けると、少し顔が赤くなった美彩さんが笑ってこっちを見ていた。
「ねえ、茜ちゃん。
私達、付き合おっか。」
いつもこの人は強引で、こっちに拒否権なんて一つもない。
でも、そんな美彩さんでも、私が許せるのは、美彩さんが好きだから。
だから、答えは決まってる。
「もちろんです。よろしくお願いします。」
やった!っていいながらもう一度キスをしてきた美彩さんは、今度は舌まで入れてきた。
‧‧‧この人、本当にエロい。
「これからは、お風呂も一緒に入ろうね!」
凄いいい笑顔でそう言われたら、断れるはずもなく、やはり頷いてしまう私だった。