リクエスト小説

□高山一実✕西野七瀬
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西野side

ななにはずっと片思いの相手がおる。
恋愛禁止グループなのに?って思う人もおると思うけど、好きになってしまったんだからしょうがない。

その相手は、メンバーのかずみんこと高山一実。
彼女はとにかく優しい。

誰に対しても優しい。

別に付き合ってるわけでもないななが嫉妬するのは違うと思うけど、それでもやはり嫉妬してしまう。

‧‧‧ほら、今やってるVTRでもみなみが溢してしまった水の替えを走って届けに行ってあげている。

やから、かずみんはモテるんやで。



「なぁちゃん!」

収録が終わり、楽屋から出たところで、誰かに話しかけれた。

振り向くとかずみんやって、不機嫌な気持ちがどこかにいってしまった。

「どうしたん?かずみん」

「なぁちゃん、このあとなんか用事ある?用事ないなら、二人でご飯いこ!」

ごはん!?ふたりで?
ななは一気にテンションがマックスになり、もちろん了承した。


「なぁちゃん、最近なんかあった?」

ご飯を食べていたらいきなりそう言われた。

「何もないで?なんかあるように見える?」

「いや、なぁちゃん今日の収録中、眉間にシワが寄ってたから。」

別に何もないならいいんだけどねぇ
と言いながら、おつまみを食べてるかずみん。

なな、そんなに態度にでてたんや‧‧‧

収録中なのに、そんな感情を出してしまったことに不甲斐なさを感じ、俯いていると、かずみんがいきなり頭をなでてくれた。

「無理しないでね。なんかあったら聞くから。‧‧‧なぁちゃんは私の大切な人なんだから、元気でいてほしいんよ。」

やっぱり優しいな‧‧‧ん?今なんて言った?

「‧‧‧かずみん、今、なんて言った?」

「ん?無理しないでねって」

「ちゃう、その後」

「んー?なぁちゃんは私の大切な人だから‧‧‧」

そこまで言ってからかずみんはいきなり慌てたように自分の前で手を降った

「待って!ごめん!忘れて!これは‧‧‧」

「‧‧‧ななは、嬉しいで?」

かずみんの言葉を遮って言う。

「え?」

「だから、ななは嬉しいで?」

思い切ってかずみんの顔を見上げて言うと、口をぽかんと開けたまま真っ赤な顔でこっちを見ているかずみんと目があった。

しばらくかずみんは、あーとか、うーとか唸っていたけど、いきなりきりってした顔になって、ななの方に両手を差し出しながら、すごい勢いで頭を下げた。

「なぁちゃん!私、なぁちゃんのことが好き!付き合ってください!」
 
「いいで?」

「やっぱりだめだよね、ごめんね。これからも友達として‧‧‧え!?いいの!?」

色々と変化するかずみんの顔を見ながら、楽しんでたななは笑いながら、

「二人で幸せになろうな?」

て言ったら、かずみんが抱きついてきた。

優しくて、気を使えて、かっこよくて、面白くて、可愛くて、少しドジなかずみんが大好きやで

これからもよろしくな?
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