リクエスト小説
□青空とMarry✕平手友梨奈
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志田side
「ぴっぴ〜!!」
楽屋で携帯を弄っていた私に軽い衝撃と共に聞こえてきた声。
てちだ。
欅坂46の最年少でありセンターであるてちは、最近髪を切って少年っぽくなってるけど、私達にとっては可愛い可愛いカワウソ。
「どうしたの、てち。」
携帯を傍に置いててちの顔をのぞきこむと、
何もない!って言いながら嬉しそうに私に頬をすり寄せてくる。
‧‧‧今日は珍しく甘えたモードだ
「今日テンション高いね。何かいいことあった?」
てちの顔をのぞき込んで聞くと、
「さっきゆっかーに昼ご飯奢ってもらった!」
と顔をきらきらさせながら言う。
久しぶりに見た年相応のてちの顔を見て、この子に背負わせている重圧を取り除いてあげたいと何度も考えたことが頭に過る。
「‧‧‧てっちゃん〜!おいで〜。」
考え事をしていたらいつの間にか守屋が近くの椅子に座っていて、自分の足をぽんぽん叩いてる。
それにも素直に喜んで小走りで守屋の膝に座りに行くてち。
その状態でしばらく三人で話してると、楽屋に理佐とぺーが入ってきた。
「平手!チョコ貰ったからあげる!」
入ってきてそうそうカバンからチョコを取り出してちの口の中に投入する理佐。
‧‧‧いや、かばんの中にそのチョコを買った時のレシートあるのが思いっきり見えてるんですけど。
「理佐、最近よくお菓子もらうんだね。」
嬉しそうにチョコを頬張りながらそう言ってるてち。
いや、絶対毎回買ってるだろ、理佐。
「‧‧‧はい、友理奈ちゃん。アオコ、貸してあげる。」
今日アオコと一緒に寝てねって言いながらアオコをてちに渡すぺー。
いいの?って言いながら嬉しそうにアオコで遊ぶてち。
いつもセンターやグループの顔として動いていて最年少なのに1番重圧がかかっていて、それでも周りのメンバーの事を一番に考えているてち。
ねえ、もう少し甘えてもいいんだよ?
みんなてちよりお姉さんなんだから、もっと頼っていいんだよ?
守屋の膝の上で理佐から貰ったチョコを頬張りぺーのアオコで遊ぶてち。
私たちがこの子の笑顔を守るんだ。
いつだって避雷針になってやる。
てちの顔を見てから守屋、理佐、ぺーの顔を見回す。
私たちの覚悟はもうとっくに決まっている。