※その幼女、死神につき。

□一章
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ジリリリ、とけたましい音を立てている目覚まし時計に手を伸ばす。

____が、その手は届かず空をきり、重心がずれてベットから転げ落ちる。

後頭部を強打した気がする。わりと痛かった。

起き上がり、今度こそ目覚まし時計を止めた。
ため息を吐く。まったく、朝から災難だ。

のそのそと立ち上がり、顔を洗う。

ふと鏡を見ると、目の下に隈が出来ていた。寝不足だろうか。_____いや、
自分に限ってそれはあり得ないことだ。多分寝過ぎただけだろう。

そう自己完結して、昨日寝かけながらも用意したシャケのおにぎりを頬張りながら、身支度を整える。

たしか今日は何か大事な日だったきがする。まぁ、多分間に合うだろう。

マイペース過ぎる朝の身支度を終えて、彼女はようやく家を出____

「あ、冷蔵庫開けっ放しだった」
家を出_______
「あ、裸足だった......まあいいや」

...家を出たのだった。







___木の葉の額当てを握りしめて。
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