噂の五人姉妹

□種目決め
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寒い寒いと呪文のように唱えていた日々が、ついに暑い暑いに変わる季節がやってきた。

そう、『夏』だ!

そして私はこの季節が大っ嫌いだ、、、

もう1度言おう

だいっっっっっっきらいだ!!!!!!!!!

まぁ、その理由は思い出したくもないが、後で分かるとして、、、、、、

今私は戦争とも呼べる熾烈な戦いに挑んでいた。








「はーい!じゃあ種目決め、始めますかぁあ!!」

まい、いや、市川先生のいかにも(よっしゃ、今年も優勝狙いに行きますかぁあ!)

とでも言っているかのような声で、地獄あるいは戦争とも言える時間が始まった

「じゃあ委員長の桜井さんお願いします」

桜「あ、はい!」

桜「では、今から体育祭の種目決めを始めます。第1にルールとして、人数が重なった場合はジャンケンとし、勝ったものはその種目へ、負けたものは潔く諦め、別の競技について貰います。そして、絶対条件として、このクラスの全員が競技に参加する。いちょうで、、、」

若「やりやがった…」

中「流石」

秋「最後の最後で噛むとは…玲香らしいね」

天然ドジっ子である桜井玲香はこういう決めなきゃいけないところでその特技を発生させるスキルみたいなものがある。

まぁ、そんな所も愛され要素で、今起きているようにクラスを笑いに満ち溢れさせている。

桜「わ、わがぁぁああ!間違えちゃった!間違えちゃったよぉー!」

若「わ、分かったから、分かったから泣いてないで進めて」

流石は玲香の彼女、慣れている。

泣きついてきた玲香を抱きしめ、涙を拭い、落ち着かせた後に、仕事だと前を向かせる。

いや、流石だ。ふふふ、リア充め、、、例え全校公認でも非リアの前ではやっていい事とやっては行けないことがあるぞぉ!

ほら見ろあそこに泣いてるやつがいるぞ!、、、ん?いや、なんか様子がへ、、ん?

サブ1(うぅ、、、尊い、、、尊すぎる、、、あぁ神よありがたきしあ、、わ、、せ、、ガク、、、)

え!?、、、いや、、え!!??

あはは、あははは、この学校に若桜信者がいたというのは本当だったのか、、、


まぁ、そんな事はさておき、私のやる種目は1年前から決まっている。

そう、、、あれだぁ!!

「では、次に二人三脚がいい人」

「はい!はぁーい!はいはいはーい!」

「ちょ、Siro。うるさい、他には、、、いますよね、、、?」

「「「「「「「はい!私もやりたいです!」」」」」」」

あれ、なんか今玲香の言葉の最後おかしくなかった?
てか、なんか人多くない!?

普段二人三脚は運動しない人はリア充もしくは好きな人、幼馴染♡みたいな奴らが集まる、いわば、リア充によるリア充のためのリア充うふふ、あはは競技なのである。

なので、参加するものはリア充に限られ、うちのクラスにも先程紹介したように、若月桜井ペア、そして、秋元中田ペアがいる。

だが心配は無用だ。

なんせこの二組はバカがつくほどバカップルだから

こんな公でいちゃいちゃしなくても充分な程にいちゃいちゃしてるし、若月は足が早いため、せっかくの戦力をリア充競技に使うはずがない。

よって、私はこの競技に決定、、、となるはず

だったのだか、今回はその倍の人数がいる、おかしいおかしいぞ

だが、勝負はジャンケン!私にも勝つ可能性は絶対にある!!

そうだ!去年の恥ずかしい記憶を、楽しい思い出に変えるんだ!



、、、、、、へ?

「ゆ、有紀、30人中、一人負け。全敗だよ。ほらもう大人しく席へお戻り」

「あは、あはは、、、そんなばかな、、、」

ちらっと、まいお姉ちゃ、いや麻衣先生を見ると

不敵な笑みを浮かべ、「ふふふっ我が妹よ、この勝負私の勝ちのようだ」とも言ってそうな顔をしている。

くそぉ、、、やっぱり!

「麻衣先生わざとですね」

「何が、かしら?」

「私をリレー選手にさせようと、わざと全員にグーを出させたんですね!?」

「何を言っているの?私はそんな事言った覚えもないわ、それに証拠あるの?」

「うっ、、、」

「それに、足が超早い人をリレーに使わないなんて勿体ないでしょ?」

「た、確かに、、、」

※この時先生は威圧と目線で全員にグーを出すように指示したため、証拠など、絶対見つけ出せるわけがないのだった。

どうやらこの種目決め、穏やかには終わらせてくれないらしい、、、

結構1回もジャンケンに勝つことは出来ず、私は酷く、とても酷く落ち込んでいた。


秋「ほ、ほらSiro。元気だしなよ!」

若「そ、そうだよ!今年も一緒に頑張ろ!」

中「お、いーね!その酷くこの世に絶望したような顔!最高だわ(ふふっ奈々未先生あたりが高値で取引してくれるだろうな…あの人Siro。のこういう顔大好きだろうから)」

桜「ちょ、花奈!やめなって、##NAME##も、去年みたいにゴール前で転んでヘッドスライディングしたままゴールしたことなんて忘れなよ!」

秋若中「あ、、、」

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!私の黒歴史がぁあー!!」

若「このアホ玲香!傷えぐってどうすんのよ!」

秋「ShiSiro。、落ち着いて、麻衣先生もきっとSiro。の実力を見込んで選んだんだよ」

「嘘だね、あれは私を面白がってリレーに選んだんだ、そうじゃなかったら30人に指示なんて出さないよぉー!」

((((言えない、それはきっとSiro。狙いの子が30人集まってSiro。と二人三脚するのを避けるためにやった強攻策だなんて!絶対言えない!))))



そう、種目決めの裏では市川Siro。ファンクラブと暴走した市川Siro。ファンクラブ会員たちの戦争が行われていたのだった




副会長「会長、それで?どうでした?」

会長「ふっ、完璧よ、見事に蹴散らせてやったわ」

副会長「ふぅ、安心しました、流石会長、やる時はやりますね」

会長「当たり前よ、Siro。のためなら職権濫用だってしてやるわ」

奈「それはダメ、麻衣先生」

麻「あ、ごめん、つい」

奈「飛鳥と七瀬には私から連絡しておくから」

麻「うん、頼んだ」

麻「今年の体育祭も荒れるかもしれないわね…」

奈「えぇ、、、でも必ず私たちがSiro。を「守る!」」


まだ戦いは始まったばかりだ、、、


to be continued…
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