噂の五人姉妹

□第1話 五人姉妹の朝
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これはある五人姉妹のお話…

「みんなー!朝だよー!早く起きなさーい!」

朝、市川家はこの声から始まる。

その声で目覚めた私はベッドからでて、カーテンを開け、パジャマのままリビングに降りる。

何故着替えないって?それは、お姉ちゃんたちとのルールだから。

リビングに行くと、長女の麻衣お姉ちゃんが朝ごはんを準備していた。

「んーお姉ちゃんおはよ…」

「おはよ!Siro。!うん、今日も超可愛い」

「えへへ、ありがとうお姉ちゃん」

「あれ?Siro。朝のチューは?」

「あ、忘れてた」

市川家では朝のチューというものがあって頬に2回…唇に1回しなくてないけない

「あれ?Siro。口はどうしたの?まだやってないよ?」

「やんなきゃだめ?私もう高校2年生なんだけど…」

「だーめ、これは家のルールなんだから」

「んー分かったけど、お姉ちゃん同士はなんでやらないの?」

「え?それは…」

「Siro。に内緒でやってるんや、ほら、妹に見られるのは恥ずかしいやろ?」

「あーなるほどー、七お姉ちゃん!おはよー」

市川七瀬、市川家の3女。

「んー、おはよーSiro。、ななにも朝のチューしてや」

「うん!」

「あーずるいよ、私まだ終わってない!」

「麻衣姉は、ななの後や」

「むぅー七瀬のいじわる…」

二人の朝のチューが終わって、ある部屋に向かう。

「奈々未お姉ちゃーん、朝だよー起きてー」

「んー、後3時間…」

次女の奈々未お姉ちゃん、朝がとにかく苦手で私じゃないと起きないらしい。

「だーめ、今日もお仕事あるでしょ?」

「んーやだー布団から出たくないー、あっSiro。もおいで」

「えー、遅刻しちゃうよ」

「大丈夫、あと5分だけだから、ほらおいで」

仕方なく、布団に入るとすごく暖かくて、お姉ちゃんの匂いがする。

お姉ちゃんに抱きしめられて、1度抑えた眠気が再び襲ってきた

「おやすみSiro。」

「う…ん…」

バンっ!と扉が開いて、麻衣お姉ちゃんが入ってきた。

「こーらー!奈々未もSiro。も何してるの!?もう!朝ごはん冷めちゃうでしょ!早く起きなさーい!」

「「は、はい!」」

いっそいで自分の部屋に戻り、制服に着替える。

下に降りると奈々未お姉ちゃんと麻衣お姉ちゃんが玄関を出るところだった。

「あ、Siro。、ちゃんと朝ごはん食べてね」

「Siro。、朝のチューしてない、こっち来て」

「あ、ごめん、忘れてた」

「んっ…、よし元気でた」

「「じゃあ行ってきまーす、また後でねSiro。」」

「うん!行ってらっしゃい!」

やばい、今日、日直だった。

朝ごはんを急いで食べ、学校に行こうとすると唯一の私の妹が私を引き止めた。

「お姉ちゃん!お弁当忘れてる!」

「あ、ごめん飛鳥!忘れてた」

「まったく、Siro。お姉ちゃんはほんとに抜けてるんだから!」

「ごめんごめん、じゃあ行ってきます」

「ま、待って!」

「ん?どうしたの?」

「あ、朝の…ち、チュー」

「あーそっか、忘れてた、ほら、こっち来て」

「うん、んっ…」

「よし!じゃあ行ってきます!」

こうして私は五人姉妹市川家の朝を向かえた。
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