台本小説

□消えて行く【アルフシ】
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フシルが消える

フシル「はぁっは…っあ…!」走っている
(肺が痛い足が重い…息が辛い…っ)
フォール「守り人さんはどこかなぁ〜?」
フシル「くっ…」
小屋を発見する
フシル(ここ…は…?いや、何を考えてるんだ私は、こんな所探されるに決まってるのに…!何故か、入らないといけない気がする…)

フォール「こんな所に小屋かぁ…ここにいるのかな…?」
フシル(早く…帰って…)
フォール「あーそうそう、一ついいこと教えてやるよ」
フシル(アルス…)
フォール「お前は何年も同じ生を繰り返してる、覚えてるか?覚えてるよなぁ…?思い出せるだろ?ほら…お前が死んで、また生き返って…あぁその前に…お前が悪魔だった時の事とか、さ…」
フシル「っ…!?」(あく…ま…?私が…?)


アルス「フシル!フシルどこにいるんだっ!」
ジュリア「っ王様…あそこ…」
アルス「な……なぜあの…小屋が…」

ジュリア「そんなっ…!」
アルス「フシル…ジュリア、これは…」
ジュリア「…ごめんなさい…」
アルス「いや、君は悪くないさ…」
ジュリア「王様…一応、確認したら?」
アルス「そうだな、済まないフシル…」
瞳の紋章がない
アルス「…」
ジュリア「どう、だった…の…?」
アルス「ない」
ジュリア「えっ」
アルス「済まない、一人にしてくれないか」
ジュリア「…わ、分かったわ…でも…帰ってきてね…」
アルス「…あぁ」

アルス「フシル、もう、会えないというのか…?この私から君は勝手に離れてしまうと…?そんな冗談はやめてくれ…守り人が居なくなってしまえば…あぁそんなことはどうでもいいんだ…君がいなくなって私はどうすればいい…?何を守ればいいんだ、仲間をか?君がいないなら何も意味が無い、存在価値がない…私自身もだ、だが私は死ぬ事が出来ない、許されていない…!君は私の唯一の救いだったのに…どうすればいいんだ、フシル……お前だけは失いたくなかったのに…お前がいない間また会えるからと、それだけの思いで退屈な日々を過ごしていたのに…これから私は…」その場に崩れる

アルス「こんな事しても、意味はない…んだな……フシル、肉体の傷は、私が直してやるから…ほら…帰ろう…」

エレン「フシル……もう…会えない…の…?」
アルス「…そうだよ」
左綺「ゆっくり…休んでください…いや、もう貴方は…」
アルス「そうだな、何もする必要が無いさ」
左綺「はい…」
カイ「それじゃ、俺はこの国から出てくぜェ?」
エレン「何言って…」
アルス「好きにしろ」
リムサ「…ジュリア」
ジュリア「そうね…私たちも、離れさせてもらうわ」
アルス「…そうか」
エレン「なんで…?」
オル「ここに居たら僕達も腐っちゃうよ?そもそも僕は元から腐ってるからここに残るけどさ」
アルス「…あぁ」
エレン「こんな状態の王様、ほっとけないよ…ボクも残るから!」
左綺「……アルスさん、俺はあんたに…いや、なんでもないです」
キル「今の貴様を放っておくと面倒になりそうだしな、私たちは残るぞ」
ジュリア「…頼んだわよ」

アルス「左綺」
左綺「ダメです」
アルス「そう言うな、肉体はあるんだ」
左綺「だめ」
アルス「…押し切ってやろうか」
左綺「やめてください…そんな事したらあんたは可笑しくなっちまう…」
アルス「…それでも構わないんだ、帰ってくるなら…」
左綺「なにがなんでもダメですから」
アルス「…強情だな」
左綺(今は引いてくれるからいいんだ、でも…俺がいなくなった後は………頼むから…馬鹿な真似だけはしないでくれ…)

アルス「っ…嫌な夢を見たな…」
フシル「え?なんですか?」
アルス「いや、なんでもない…」


アルスディアが消える

フシル「アルスがいない…?」
左綺「どこにも!」
ジュリア「天体魔法も使ったけど無意味だったわぁ」
フシル「なんですかそれ…きっと近くにいますよ、もう1度探しましょう?」

フシル「…いない。」
左綺「っすよね!?」
ジュリア「心配だわ…」
フシル「…探しに出ます」
左綺「俺もついてきますよ!」
フシル「結構です、留守中は彼女に任せるように」
左綺「フシル様!?危険だから1人はっ!」
ジュリア「やぁね、もう居ないわぁ」
左綺「もーっ!!」

フシル「すいません、褐色の肌で銀髪のオールバックな人いませんでしたか?」
「いや、見てないね」
「そんな人この国にいたらすぐ見つかるよ」
「ほかを当たってくれ」
「見覚えないね」
フシル「そうですか…ありがとうございます、失礼しました…」
1週間後
フシル「手がかりが一つもないなんて…もし彼の身になにかあったら…」
その日の夜
フシル「ある…す…会いたい…っ」
「こんな所でひとりで野宿してるのは誰かな」
フシル「っ!?なんですか…?」
「ただの通りすがりだよ、そんなに警戒しないで」
フシル「私のことは放って置いてください」
「1人で居たら危険だよ?」
フシル「関係ないです」
「そうかな?」
アルス「君、私の連れに何か用かな?」
フシル「ぁ…」
「え?連れ…あ、いや…なんでも…」
アルス「ふむ、私を見ただけで逃げるようなので良かっ…フシル、泣いているのか」
フシル「ばかぁ…っ泣くに…決まってるじゃ、ないですか…!!ずっと探してたっ!急に、居なくなったら…不安になるに決まってるじゃ無いですか…」
アルス「済まない…」頭を撫で、抱きしめる
フシル「アルス…アルス…離れないで…ずっとそばに居て…っ」
アルス「あぁ…」
フシル「それから…みんなにも謝ってください…ね」
アルス「…あぁ」

フシル「結局どこほっつき歩いてたんですか?」
アルス「あぁあれな、修行してたら時間が思いのほか進んでたんだ」
フシル「ほえ?」
アルス(可愛い) 「別世界で修業して時間をいなくなった時間と変わらなくなるようにしてたんだが…」
フシル「さ、先に説明してから行けばいいのに!」
アルス「いやすまん、こんなに日にちが開くとは思ってなかったんだ…向こうの1年でこっちの1日だったからな」
フシル「単純計算で7年ほど修業を…」
アルス「そうなるな」
ムーン「こっちは実話か…!」
リズ「フシルさんがめっちゃかんわいかった。」
ムーン「それな。」

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