台本小説

□模擬戦
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アルス「これより模擬戦を開始する」
エル「!!?」
アルス「ここはオルが作り出した幻想だ、ここで受けた傷も幻想…だが痛みはあるし幻想内では傷口もある」
エル「え、なに、なんでこうなった?」
アルス「君たちの中から指揮官を1人決めてくれ」
エル「おい!?話を聞け!」
アルス「お前のことだから気づいていないだろうが私も幻想だ、お前達の前にいる訳では無いので返答は出来ないぞ」
エル「死んどけ!」
チトセ「黙れよ指揮官」
エル「俺かよ…」
チトセ「俺は動かすの苦手だ」
エル「命令は得意だけどな」
チトセ「謀反起こすのはいいのか?」
エル「あっごめんなさいやめて」
イアン「戦かー!久々ー!」
ゼオ「戦争に参加するのは初めてだな…ちょっと楽しみかも」
エル「この戦闘民族共が!」

アルス「指揮官は私でいいだろ」
フシル「そうですね、私は観覧させてもらいます」
アルス「あぁ」
カイ「向こう何人なんだ?」
アルス「6人だな」
カイ「んじゃオル以外の罪人でいーか」
ジュリア「回復魔法は禁止らしいからぁ私は出ないわよぉ」
左綺「俺が行くっす!」
アルス「構わん」

エル「…!?なんでここにいんだお前ら!」
ゼン「知るか」
エリック「ゼン頑張ってね〜!」
ゼン「おう」
ミカ「えっと…」
ゼン「落ち着け、お前がするのは強化だけだ」
チトセ「なるほどふざけてやがるな…」

フシル『魔法を使用可能な者は3名までとします、4名以上いた場合失格として。暴食の罪人リムサ・エクニマに』
『食べてもらいます』
エル「なにそれ怖い!!!」
フシル『その他のルール違反もターゲットになりますのでくれぐれもルールは守ってくださいね?』
その他ルール
・指揮官は戦闘をしないこと
・指揮官以外の者(以下、兵士とする)が指揮官のいる地域まで移動できたら勝利
・回復魔法等は使用禁止とする
・転移魔法の使用は禁止とする
・兵士は幾らでも戦闘をして良いが指揮官の判断を仰ぐこと
・兵士は指揮官の命令無しに動くことを禁じる

フシル『質問はありますか?』
エル「兵士達がどこにいるかは見れるのか?」
フシル『あなたの目の前に水晶があるでしょう?それに触れているあいだは見たい情報を得られます』
エル「味方だけか」
フシル『いえ、敵も見れますよ』
エル「あ?じゃあかわしながらいけるじゃねぇか」
フシル『指示を出すのは貴方で他の者は指示が無ければ動けません』
エル「…そうか」
フシル『他には?』
エル「んー…ない、始めていいぜ」
フシル『分かりました、是非調子乗ってるおじさんを倒してあげてくださいね』
エル「ははっ任せとけ」



【模擬戦開始】兵士転送完了
エルラード側
南東
イアン「何処ここー!?エルはー!?」
ゼオ(チトセがいない…分けて飛ばされるのか…?)
南西
ゼン「…楽勝そうだな」
ミカ「ミカは魔法使っていいんだっけ」
ゼン「もちろんだ、お前とクソガキしか使えないだろ」

チトセ(俺がここに居るってことはほかの奴はどうなんだ…全員を1人ずつにはしなさそうだが…)

アルスディア側
北東
カイ「いいんじゃねェかァ!?最高の組み合わせ!」
キル「ふん、足でまといになるならば斬るぞ」(左綺は大丈夫だろうか…)
北西
左綺「エレン様っがんばりましょーね!」
エレン「とーぜん!王サマに手柄持ってくよ!」

リムサ「…ふふ♪」


【指示・行動開始】
エルラード『チトセ、安心しろお前の親父はゼオと一緒にいる。お前はそのまま真っ直ぐ歩け』
チトセ「わかった、障害物は?」
エルラード『見つけ次第倒せ特にリムサはお前の得意分野だから大丈夫だろ』
チトセ「…ははっ」

エルラード(やばいぐらいチトセの笑い声が怖かった)

ゼン『指揮官、俺はどうする』
エルラード「アルスの居る位置を探せ、ミカに視力聴力底上げ、物理魔法防御力も上げろ、移動速度も思いっきり上げるんだぞ」
ゼン『わかった』
エルラード「あとミカは高台に移動、弓使いのイイ距離を取れ」
ミカ『は、はい』

エルラード「あ、と、はー…」

エルラード『動くなよ!!』
イアン「やだー!」
ゼオ「寝首かくなら得意なんだけどねぇ」
エルラード『お前達は援護だ、チトセやミカが罪人達と戦闘になったら助けに行くこと、ただしリムサがチトセの方に行った時は放っておけ』
ゼオ「えっ!?」
エルラード『命令だっ』
イアン「はぁい…」

エルラード「これだけで終わる…わけないか」



アルスディア『…やっとエルラードの指示が終わったようだな、こちらも開始しようか』
キル「遅い」
アルスディア『はっはっ、キルはカイに魔力を与えつつチトセくんの方へと向かい戦ってくれ。カイはゼンとかいうやつを足止めしろ』
カイ「りょーかい王様」
キル「さっさと終わらせる」
アルスディア『場所は…南方面と南西方向だ、だいぶ真ん中に来ているから急ぐんだぞ』
カイ「任せとけ!」

アルスディア『左綺とエレンは二人にしかできない事をしてもらおう』
左綺「ふぇ?」
エレン「ま、任せて!」

アルスディア『リムサ、行け。』
リムサ「ぜーんぶ食べていーのね?」
アルスディア『気の済むまで食事をしろ』
リムサ「yes,sir♪」


北、中央付近
ゼン「!!」
カイ「へェ…龍人か」
ゼン「…敵か」
エルラード『相手は奪魔使いだ…できるだけ逃げた方がいいとは思うが…倒せるならぶっ倒せ』
ゼン「…了解した」
カイ「俺がなんの魔法使うかは聞いたんだなァ?んじゃ行くぜ」
ゼン「ふん、人間如きに負けはしない」
【ゼン、カイ戦闘開始】
ミカ「……みつけた」

北西
エレン「全然魔力足んないっ」
左綺「で、でもあと少しっすよ!」
エルラード(…?あいつら一体何してんだ?)『ゼオ、仕事だ』
南東
ゼオ「はいはーい」
イアン「おれはー?」
エルラード『ゼオについて行ってくれ北西方向だ』
ゼオ「北西…あっちか」
イアン「ゼオおそーい」
ゼオ「確認しながら行ってるからね、しょうがない」
イアン「しょーがなくなーい」


エリック「ゼンが押されてる?」
フシル「カイとはちょっと相性がわるいですしね」
エリック「へー?」
しろ「情けないな龍人、かっこわるーい」
エリック「えーでもきっとゼンが勝つよー」

ゼン「くそっ」後ろに跳躍
カイ「はははっ俺の華麗な動きについていけねェ?」
ゼン「あぁ?うるせぇ」
カイ「まぁ、これでも龍人と戦うの初めてじゃねェし扱い方は理解してるつもりだぜ?」
ゼン「…そこら辺の奴らと俺を一緒にしてもらっちゃ困るな」地面をけり至近距離までくる
カイ「そうだなァ二人がかりで俺を倒そうとしてるとことか龍人らしくないよなァ」しゃがむ
ゼン「チッ」右に飛ぶ
シュッ(弓

ミカ「気付いてた…?そんな…」
リムサ「あ〜ら、可愛い龍人ちゃんね♡」
ミカ「ッ!?」

ゼン「人間風情が!」当たらないことがよっぽど頭に来たのか攻撃の威力が上がる
カイ「あっぶねー(まだ奪いきれてねェのか…)」避け続ける
ゼン「…ん?」自分に違和感を感じ距離を置く
カイ「あ〜感じてきたかァ?」
ゼン「奪魔……チッ一気にかたをつける」
カイ「流石にそれは困るぜ…沈んでもらう」

ミカ「ぐ…ぁ…」
エルラード『ミカ!?急いで離れろ!今チトセが向かってる!』
ミカ「っ…」
リムサ「ふふ、自分で自分の首絞めちゃって…辛そうね…助けてあげましょうか…?」
ミカ「…」睨む
リムサ「…そう…じゃあ頂くわ……!チッ」何かに気付き横に回避
パキィンッ(リムサがいた場所が凍結
チトセ「気づいてんじゃねーよこの野郎」
リムサ「私は女性よ?口の悪い魔鬼ね〜」
エルラード『間に合ったか!?』
チトセ「さぁな、取り敢えず殺っていいんだろ?」
エルラード『おう、思う存分やれ』

キル「…!?ここはどこだ!」
アルスディア『お前ってやつは…反対方向だ…』
キル「なんだと!?」
アルスディア『無意識に左綺の方に行こうとするな』

ゼン「このっ!避けるな!」先ほどと同じように攻撃をしているが威力スピード共に落ちている
カイ「あー避けやすいなァ〜っと!」余裕そうに避け、蹴りをいれる
ゼン「チッ」鱗のお陰かダメージはほぼ無い
カイ「へー?やっぱ自分の攻撃量じゃ倒せねェか」
ゼン「当たり前だろ…返してもらうぞ!」蹴りあげ
カイ「あー無理無理やめてー」後ろに回避
ゼン「腹たってきたっ…ミカはどうしたんだ」
カイ「今頃食われてんじゃねー?」
ゼン「…それは困るな、折角の戦力が」
エルラード『ゼン、後退しろ!』
ゼン「!」反射的に後ろに下がる
イアン「はいどーん!」
カイ「ぐっは!」奪魔解除
ゼン「力が戻った…?ははっ」黒笑
カイ「…ま、まじかよなんでこんな所にいんだ…」
イアン「エルがそっち行ってーって言ったから?」
ゼン「とにかく沈んでもらうぜ…?」
アルスディア『言わなくてもわかるだろうが…撤退しろ』
カイ「はっはっはー…退散!」物凄いスピードで逃げる
ゼン「!…チッ逃げ足の早い野郎だ…」
イアン「あれー?天気変わりそうだねー」
エルラード『なんだと!?雨か?』
イアン「たぶんー」
エルラード『…イアン!チトセを捕まえて離れてくれ!』
イアン「え?うん?」
【天候変更 : 雨】
アルスディア『エレン、良くやった』
エレン「あとは頼んだよ…」
左綺「いや俺も動けねーっす 」
アルスディア『使用はしてないからな使用は、魔力の受け渡しはセーフだ』
ゼオ「…これは手を出していいのかな」
エルラード『…ったくゼオが遅いから…』
ゼオ「えー俺のせいなのー?」
エルラード『とにかくお前も出来るだけリムサから離れることだ』
ゼオ「はいはーい」

チトセ「なんだこれ…」
リムサ「雨っていいわよね〜食欲わくわ〜」
チトセ「木が…」
リムサ「あぁこれ〜?操り魔法よ〜ほーらご挨拶してー」
リムサに操られた木がチトセの方に動く
チトセ「っ!この…!」
イアン「にげーる!」
チトセ「えっ!?」
イアン「エルが無理だってー」
エルラード『後で説明する!自分の足で動け馬鹿野郎!』
チトセ「わ、分かったよ!」



エルラード『雨降らしたのはお前かー!!』
アルスディア「はっはっ」
エルラード『畜生…俺は戻せねぇし…』
アルスディア「まぁ頑張りたまえ」

チトセ「なんで逃げたんだ?」
エルラード『リムサは雨が降るとなんでか知らんが強くなる』
チトセ「なんでだよ…」
エルラード『知るか!おい魔法で天候変えろ!』
チトセ「?わかった」
エルラード『出来んの!?』
チトセ「出来るけど?」
エルラード『流石だぜ!!!』
チトセ「ミカ、魔力の提供頼む」
ミカ「う、うん」
チトセ「…あとはそこら辺から拝借しよう」チトセ周辺が枯れた大地に
ミカ「えっ」
チトセ「まぁ気にするな」

オル「僕の魔力!僕の魔力吸ってる!」
フシル「なんですって?」
オル「動けなくなっちゃうよ〜zz」
フシル「こら寝ない!」
エリック「仲良いなー?」
しろ「ゼンやっぱり弱かったなー」
エリック「んーなんか手ぇ抜いてた気がするけどねーゼン殴ったらどかーんばーん!てなるもん!」
しろ「へー?そうなのか…」

ゼン「嫌な予感がする」
イアン「どったのー?」
ゼン「エリクが余計なことを言ってる気が…いやなんでもない」
【天候変更 : 雪】
エルラード『ほぉ……ってお前まさか』
チトセ「はぁ…は…っ…やっぱキツイな、幻想とはいえ…」
エルラード『ここら辺全体の温度下げたのか!?』
チトセ「おう…死ぬかも」
ゼオ「また枯れてってるよw」
チトセ「あー休憩していいか?」
エルラード『この温度の維持は可能か?』
チトセ「んん…出来るー…」
エルラード『俺が思ってたよりすげぇやつだわー』
チトセ「死んどけー」
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