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□The eternal maze 2
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ここは新世界のとある海の上。
「おいルフィ!ちょっと来てくれ!!」
「ん?なんだウソップ」
「こ…これ…」
「…あ!!ゾロのだ!懐かしいな〜」
そこにはゾロが普段耳に付けていた三連の金属のピアスが埃を被っていた。
「そういえば…あの時付けてなかったもんな…。こんな所にあるなんて」
「ししっ!!近くにゾロが居るみてぇだな」
「そうだなぁ…もしかしたら俺達を探してるのかも…あ、ルフィ!!お前ゾロのことフランキー達に言ってなかったよな!?」
「そういえば言ってねぇな!!よし、あいつらにゾロのこと教えてやろうぜウソップ!!」
「おう!!」
「で?話ってなんだルフィ」
ルフィとウソップは全員を甲板中央に集めた。
「そうよ一体何の話?」
「こいつらにゾロの話をしようと思う!!」
「…ゾロ…そうね…知らないわよね」
「ゾロ?誰だそりゃあ」
「まあまあ、今から俺達がゆっくり話すから聞いてくれ!!」
それからルフィとウソップをはじめ、
ナミ、サンジ、チョッパー、ロビンも懐かしそうにゾロの話をし始めた。
この船の副船長であり戦闘員だったこと。三刀流で戦っていたこと。冷たくて少し強面だけど本当は仲間思いで男らしかったこと。方向音痴だったこと。とにかく酒が大好きだったこと。敵船に攻撃されて死亡したこと。世界一の大剣豪を目指していたこと。
「あははっあいつ…ろくな奴じゃないんだから!!」
「ししっ!ゾロに会いてぇなぁ〜」
「うぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉお〜!!スーパー良い話だぜ!!そのゾロってやつに俺も会いて〜!!」
「ゾロさん…剣士だったのですね。お会いしたかったぁ!!」
「また会えるさ!!だって約束したもんな!!」
「あいつ方向音痴すぎて迷子にでもなってんじゃねぇの??」
「あいつなら…きっと来るわ」
「あのクソマリモめ…一体どこで道草食ってんだか」
「剣士さんならきっと約束は果たしてくれるはずよ」
そう信じてルフィ達はようやく次の島に着いたのだった。