長編

□Imperfect hearts #1
1ページ/2ページ

Sayaka Side





「ふう、着いた」



…へぇ、ここが私が昔住んでた村なんや。なんかめっちゃ田舎やなぁ。



「彩ー!どうや?」

お母さん心配してくれてるのか…

「ごめん、やっぱりなにも思い出せへん。
ほんまにここに住んでたん?」

「せやで。彩はなぁこの村もここの子達も大好きでなぁ。村帰りたいなぁってよく言っててんで。」
「…そうなんや」



はぁ、なんで思い出せへんねん…
でもここなら静かに過ごせそうやな
人ともあんまり関わらなくてよさそうやし



「あ、彩、お母さんちょっと電話してくるな」
「はいよー」


こんな田舎でも電波は届くんやな
って、当たり前のことか

周りを見渡しても民家なんてほとんどない
それに車も走ってなくてほんまに静かや



「彩、おまたせ!」
「全然待ってへんよ」
「ほな、ちょっと付いてきてくれへん?」
「おう」



どこに行くんやろ?新しい家??




20分ほど歩いてついた場所は…



「えっ!?病院!?どこも悪くないやん」
「まあええから、入って?愛菜くんと美優紀ちゃんもおんで??」
「誰??」
「…やっぱわからんか。とりあえず入って」




中に入るとそこは思っていたより綺麗だった




「ほんまに彩やん!おかえりー!!」
「すみません、誰ですか?」
「あ、せやったな。私は渡辺美優紀って言うんよ!よろしくな?」
「よろしくお願いします」



ん?渡辺美優紀??美優紀???
さっきお母さんが美優紀ちゃんっていってたような…




「彩ちゃん、ここ入ってな」
「あっ、はい」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ