きみと私と……
□なんにもないただの日常
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「おはよう、千鶴ちゃん。」
教室に入るとユキちゃんが挨拶してくれる。
「おはよう。」
手を振りながら、自分の席に座る。
「ねぇ千鶴ちゃん、聞いた?
転校生が来るんだって!!」
「そうなの?」
「うん、この4年1組に転校生がくるって先生が言ってたよ!!」
ユキちゃんは、興奮しながら私の机をばんばんと叩く。
「そうなんだ。」
「千鶴ちゃん、嬉しくないの?」
「まぁ、まだよくわかんないし。
仲良くなれるといいなぁって。」
それもそうだねとユキちゃんは笑った。
今日は、ただの日常じゃないようだ。