Sixth sense

□Favorite type
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うっす、バズです

今日は仕事が早めに終わったから
ホームに帰ってゆっくりしよう!
と、思ってホームのドアを開けたら

『よーバズ、探したぜぇ?』

目の前にいる白い奴
それにタバコの煙臭いにおい
人の家にいながらもソファでくつろいでいる男といったら……

もうアイツしかいないわけで

気を抜いてたら血法で腕を拘束されて
引きずられながらも無理矢理ラスボスの城に到着しました


「………」

「おいおいバズ、そんな顔しないでくれよ。罪悪感が湧くじゃないか」

「ミスターの中に罪悪感なんて存在するんですか」


ミスターこと、スティーブンさん(一応さん付け)
あのSS野郎に俺を誘拐させた張本人だ
ちなみに、SSは殺り部屋に行ったから
この部屋にはミスターと俺だけ

…少年とかこねーかなぁ


「失礼だなぁ…僕だって人間だからね。そりぁあるに決まってる」

「どんなとき」

「んー…人を騙したときかな?」

「そんな笑顔で言われても説得力ねーし」


それはもう眩しいくらいの
そこら辺の女の人だったらハートがズバァーンする(チェインさんだってやられちゃう)くらい



「本当だって」

「そんじゃー今の状況に罪悪感はないんですかー」

「そんなにないかな」

「罪悪感が湧くとか言ったのは誰でしたっけ」

「誰だろうね?」


ちくしょームカツク
ものすごいニコニコしながら話を流される

…KKさんがミスターを嫌いな理由これか


「まぁ、僕に罪悪感が有ろうが無かろうが別にいい」

「よくないけどな」

「この前、ホームに行ったんだ。それで、バズのこと色々聞いたよ」

「…は?」


いやいやいやちょっとまて
この人怖いこと言い出したぞ!?

ホームに行ったって、場所教えてない(教えるつもりすらなかった)し

俺のこと聞いたって何
怖い怖い怖い

ストーカー?盗聴器?個人情報流出!?

さっきまであった体温半分下がったがする
顔を青ざめながら体をさすってると、「何か勘違いしてないか?」とミスターの声が聞こえた


「ホームに行こうと思ったんだが、どこにあるのかすら分からなくてね。ライブラの情報網をもってしても、ホームの場所は特定できなかったさ」

「あんたライブラの情報網使ったのかよサイテーだな」

「それで、途方に暮れていたところにミス・クラレンスが来てね」


────
────────

『ホームに来たい?なんのためにです?』

『バズについて知りたくてね。バズは自分から何も話してくれないから、こちらとしては動きづらいのさ』

『何か企んでいらっしゃるようで。子供たちに危害を加えるなら…』

『違うんだミス・クラレンス。企んでいるのは事実だけどね。それは貴女にも利益がある』

『…内容によります』

『実は……』



▽ ▲



『まぁ…!それはとっても名案です。こちらも協力させて頂きます』

『それはよかった。ミス・クラレンス、このことはどうかバズには内密に』

『えぇ、もちろん。では案内します』

────────
────


「案内してくれたんだ」

「はぁ!?レンがそんな簡単にホームの場所教えるかよ!レンに何か言ったのか?」

「あぁ、快く引き受けてくれたよ」

「マジ…」

「彼女は君らを大切に想っている。当然、害があるようなことじゃない」

「レンが、大丈夫なら、いいけど…」


レンに限って俺らを陥れようなんて考えるはずないし…
いっかー

けど何引き受けたんだろ………ん?


「ぁあ!!忘れかけてたけど、俺について何か聞いたって言ってたよな!?」

「あぁ、聞いたとも」

「な、何…聞いた?」

「えーっと、まずはバズの誕生日、趣味、特技。あとは好きなものに嫌いなもの」

「なんだ…そんなもんか」


よかった、俺の黒歴史聞かれなくて
それ知られたら終わる

特にミスターに知られたらもう、たまったもんじゃ…「それと」


「まだなんかあんの?」

「───バズが何でイケメンと背が高い人が苦手なのか、とか」


ブワァァアアア!!!

全身に悪寒が走った
スタンガンあてられたみたいに背筋がビクビクする

ようやく戻った体温がまた下がったのを感じた

こいつ、急に笑顔になったと思ったら…!


「いや〜、バズがイケメンと背が高い人が苦手なのは知ってたけど、あんなことがあったとはね。バズ、君ちょっと経験足りないぞ?」

「だ、だれからきいた?」

「誰だと思う?」

「…レット」

「正解」


あいつ、帰ったらゲームぶっ壊す!!


「まだまだ子供だねぇ?」

「うるせーっ!!」
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