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□プロポーズ?
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オールマイト(トゥルーフォーム)×名無し+再生



「ね!名無し少年」

「なんですか」

「名無し少年っていつもソレ着けてるよね?」

「ソレ?」

「あ ヘアゴムじゃね?」

「そう! ソレ着けてるけど結んだところ見たことなくってね!」

「まぁ…はい」

「なんで?」

「えーっと……ぁー オシャレで」

「うっそだー! だって前言ってたじゃん」

「おい」

「何ナニ!? 教えて!」

「なんもないです」

「こいつー 小さいときからコレ着けてんですよー」

「フンフン それで?」

「おい再生」

「でー 俺聞いたんですよ!なんで使わねーのにゴムなんか着けてんのって! そしたらこいつってば…「それいじょうゆーな…」ちょ さえぎんな!」

「アレ! 名無し少年顔赤いよ?」

「もーいいです コレあげるんでかんべんしてください」

「え?」

「え!? マジか名無し!お前オールマイトのこと「黙れ」えぇー!!」

「え え? 何なの?」

「さようなら」

「えー! 話は!?」

「わすれてください」

「すいませんオールマイト! 後で話すんで!」

「話さなくていい」

「じゃ じゃあまた明日!! さようなら!」

「えっ! さようなら!」


────────
────



▼その後のふたり


「お前まじかー!」

「…ちっ」

「いやぁ…ビックリだわ」

「お前のせいだ」

「だからって!渡したのは名無しだろ!?」

「あの状況を打破すんのはそうするしかなかった」

「あんなに顔赤くしてまでぇ?」

「にやにやするな」

「ふっふー そーかそーかー!名無しくんはオールマイトが好きなのかー!」

「は? え?何言ってんの」

「そんなに焦んなって」

「焦ってねぇ」

「だってなー 『いつか好きになった人にあげる』ためのゴムなんだろー?」

「だからにやにやするな」

「こりゃ雄英に来るしかねーな!」

「は? 行かないし」

「毎日オールマイト見れるぞぉ!」

「別にいい」

「あげた理由話して来いよ!」

「ぜってーやだ」

「とか言っちゃって… まぁ俺が話すけどな!」

「やめろよ そーゆーのであげた訳じゃないから」

「はいはい」

「絶交する」

「明日が楽しみダナー!」

「話聞け」


▼そして次の日


「見てみて相澤くん!」

「は? 何です?」

「名無し少年から貰っちゃった!」

「名無しから…?」

「そう! いつも着けてるヘアゴム」

「奪ったんじゃないんですか?」

「もう!そんなんじゃないって! ちゃんと自分から渡してくれたもん!」

「(もんって…)ソレ マッスルフォームになったら千切れますよ」

「あ! どうしよう!!」

「名無し泣いちゃいますね」

「せっかく好きって貰えたのに…」

「は?好き? 誰が?誰を?」

「名無し少年が私を!」

「嘘ですね」

「本当だよ!? 停止少年から聞いたから間違いない!」

「…停止はなんて?」

「ン? 名無し少年が幼い頃に『好きな人ができたら2つあるうちの1つをあげて もう1つは自分が着ける』って言ってたんだって! 可愛いよな!!」

「(くそ…)そうですね」


▼その日の昼休み


「おい停止」

「え?あ! 相澤先生!」

「ちょいついてこい」

「は はい」


▼仮眠室


「さて…説明して貰おうか」

「何をっすか?」

「名無しのゴムについてだ」

「名無しの?」

「オールマイトさんが名無しから貰ったと自慢してきた」

「あー昨日の話か!」

「名無しは…オールマイトさんが好きなのか?」

「え? まぁゴムあげたんで好きなんじゃないんですか? あ!ゴムの話聞きました?」

「オールマイトさんから聞いた」

「んー…けどその後聞いたんですよ 別にそーゆーつもりじゃないらしいです その割には顔赤かったですけど!」

「……どうして言わなかった」

「へ?」

「どうして俺にその話を先にしなかった」

「その話って… !? ま…まさか相澤先生!」

「あぁそーだよ 悪いか」

「うっそぉ!?」

「くそ…オールマイトさんに先を越された」

「えぇ… まじかぁ……」


▼名無しの学校


「くしゅんっ… ……?」

「どーした?風邪引いたか?」

「いや…へーき」

「誰かが噂してんのかもなー」

「……あぁ そうかも」

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